作品タイトル   作者名   出版社

「大久保町の決闘」   田中哲弥

  (電撃文庫)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 ほのぼのコメディ(行ってみたいな大久保町♪)
あらすじ
 ストーリーはごく普通の少年光則が大久保町を訪れた時から始まります。光則はただおばあちゃんのところに遊び(勉強)に行くつもりだったのですが、いきなり銃撃戦にまきこまれます。何故かと言うと、大久保町はガンマンの町だから。みんな普通に銃を持っているし、決闘やら、銃撃戦やらも日常茶飯事。警察はないけど、保安官はいます。そんな町が日本にあるか!と言ってはいけません。ここは理屈ぬきで楽しむのがいいのです。そしてちょっと人よりワンテンポ遅いのんびりした性格の光則が、なぜか保安官助手になることになります。当然銃も持たされちゃったりして。銃なんて持ったこともないのに、みんなからすごく期待されてしまい、困った困った。普通だったら、すごく困ってしまう状況でも、全然困ったように見えないし、なんとなくどうにかなってしまうのが、光則のすごいところ。ボーっとして見えるのは実は演技で本当はものすごいヤツなのでは、とすら思えます。違うけど。
おすすめポイント
 これは一見、どたばたコメディーのように見えますが、実はハラハラドキドキのアクションシーンや銃撃戦もあり、ちょっとじーんとする感動もあり、くすくす笑えるところも、わっはっはと笑えるところもあり、せつないラブロマンスもあり(?)、の愛と笑いと涙と感動の物語なのです。…多分。足のきれいなかわいい女の子も出るしね。
 とにかく何だかわからないけど、面白い小説です。この世界にハマってしまった人は、大久保町シリーズをどうぞ。毎回設定違いますが。パラレルワールド?
心に残ったこの一言
 「きっと、いるだけで人を幸せにできる人だと思うな」
     ――杉野紅葉
こちらもおすすめ!
 「やみなべの陰謀」  (電撃文庫)
 5つの短編小説が集まって、一つの長編小説になっています(多分)。こっちの方が小説としての質はいいですが、大久保町の方がインパクトは強いです。

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