作品タイトル   作者名   出版社

「コロボックル物語」   佐藤さとる

(講談社・講談社文庫 全5巻+別巻)
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作品ジャンル(管理人の独断で決定)
  メルヘンファンタジー
あらすじ
 主人公の少年は、もちの木を探して歩いているうちに、きみょうな三角形の形をした平地に迷い込みます。そこは誰も足を踏み入れていないような美しい場所で、少年はひとめで気に入ってしまいました。さっそく自分だけの「秘密の場所」に決めると、ひまを見つけては遊びに来ていましたが、ある日、少年はそこでとても小さな人を目にすることになります。少年はその不思議な体験を大人になっても、忘れることはなく、また再びその場所を訪れた彼を、小人たち(コロボックル)は喜んで受け入れることになるのでした。
おすすめポイント
 これは児童書です。もちろん子供にもぜひ読んでもらいたい作品ですが、大人が読んでも十分面白いと思います。かなり昔に書かれた作品とは思えないくらいに、今、読んでもコロボックルたちの世界は活き活きと息づいています。子供の頃に読んだことのある人も、もう一度読み返すと新たな発見があるのではないでしょうか。どこか懐かしく、ほっとさせてくれる作品です。
 そして面白いことに、この話に出てくる人は誰も名前を持っていません。「せいたかさん」「おちびさん」などといった通称で呼ばれています。そのために、リアリティがありながら、コロボックルたちの居場所を見つけられないようにする配慮のように思えます。それを心に留めながら読んでいくと、4,5巻あたりで「おや?」と思うでしょうが、そこも楽しみな所です。
心に残ったこの一言
   「その矢印のさきっぽは、きみたちの国だよ。
     ぼくは小山に新しいコロボックルの国を
     作ろうと思っているんだ」――せいたかさん
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  特になし


「コロボックル物語」   佐藤さとる

(講談社・講談社文庫 全5巻)
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