作品タイトル   作者名   出版社

「十二国記」     小野不由美

 (講談社X文庫、講談社文庫)
 シリーズタイトル一覧
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 異世界ファンタジー中国風 (陽子ひとりぼっち)
あらすじ
 ごく普通の女子高生だった陽子の前に、いきなり謎の男が現れ、異世界に連れて行かれてしまいます。この世界に連れて来られた訳もわからないままに、全く知らない世界で一人ぼっちの陽子。そのため、陽子は行く先々で苦労することになります。かろうじて言葉は通じるものの、お金も持たず、行くあてもない陽子は、追われるままに逃げてゆき、宿にも泊まれず、野宿をすると、夜には妖魔が出るため、眠れないので、昼間眠って、夜は歩く、という生活。しかもろくに食べるものすらないために、すっかりやせ衰えて、性格もすさんでしまいます。しかし、その旅の間に楽俊というねずみの姿をした人間と出会い、助けられ、陽子は自分が何者で、どうしてこの世界に来なければならなかったかを知ることになるのです。
おすすめポイント
 「別世界にとばされてしまう物語」は数多くありますが、大抵は、協力してくれる人がそばにいたり、その世界で歓迎されたり、その世界で生きていくための特技を身につけていたり、するのですが、陽子は何も持っていません。助けてくれる人もおらず、不思議な力ももっていないし、戦ったこともないような本当にありふれた女の子だったのです。そんな陽子が、長い旅の中で、どんどん成長してたくましくなっていく姿に驚いてしまいます。
 このシリーズは、陽子が主人公ですが、12の国からなる世界のいろいろな国の話を各話毎に読み切りで書かれています。だから、どれから読んでもいいわけですが、やはり順番に読んだ方がいいですね。分かりやすいです。
心に残ったこの一言
  「私と楽俊の間には、たかだか2歩の距離しか
      ないじゃないか」 ――陽子
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   特になし


「十二国記」     小野不由美

 (講談社X文庫、講談社文庫)
  シリーズタイトル一覧

月の影 影の海 (上・下)
風の海 迷宮の岸
東の海神 西の滄海
風の万里 黎明の空 (上・下)
図南の翼
黄昏の岸 暁の天 (X文庫版上・下)

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