作品タイトル   作者名   出版社

「火村・アリスシリーズ」     有栖川有栖

(講談社文庫・角川文庫)
 シリーズタイトル一覧
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 本格ミステリー (火村とアリスのラブラブ日記…違)
あらすじ
 これは本格ミステリー小説です。探偵役の火村助教授と作家のアリス(男性です)のコンビが活躍して、事件を解決してゆきます。
 火村は事件の謎を解くことをフィールドワークとしており、アリス曰く「臨床犯罪学者」として、探偵としてではなく、研究する立場で学問として、犯罪捜査に立ち会っています。そして助手、というよりは友人の作家有栖川有栖とともに、謎を解いてゆきます。もちろん推理小説ですから、意外な犯人や、驚きのトリック、などはあたりまえなのですが、それ以上に火村とアリスの二人の息の合った漫才みたいなやりとりや、おたがいを大切に思う友情などの方に心惹かれます。いや、本当に仲が良くて、誕生日のお祝いをしたり、ドライブに行ったり、旅行に行ったりもしています。特に「ダリの繭」では「新婚ごっこ」(笑)までしている始末。当てられてしまうくらいなのでした。
おすすめポイント
 珍しいのは、アリスはミステリー作家であるにもかかわらず、自分が関わった事件を小説化していないらしいことです。あくまで火村・アリスは創作であるという立場を崩してはいません。ではアリスはどんな小説を書いているのか、というと、もう一つ、アリスが大学生の頃に起こった事件を描いた江神・アリスのシリーズがあるのです。こちらもアリスの体験談というわけではなくて、作家アリスの創作のようです。両方読んでみると、より面白いのではないでしょうか。  
心に残ったこの一言
  「学問にかこつけて人間を狩ることさ」 ――火村英生
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   特になし


「火村・アリスシリーズ」  有栖川有栖

(講談社文庫・角川文庫)
  シリーズタイトル一覧

46番目の密室(講談社文庫)
ダリの繭(角川文庫)
スウェーデン館の謎(講談社文庫)
海のある奈良に死す(角川文庫)
朱色の研究(角川文庫)
ロシア紅茶の謎(講談社文庫)
ブラジル蝶の謎(講談社文庫)
英国庭園の謎(講談社文庫)

※私が読んでいる作品のみ

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