作品タイトル   作者名   出版社

「白馬山荘殺人事件」     東野圭吾

(光文社文庫)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 本格ミステリー(ミステリーのエッセンスぎっしり) 
あらすじ
 ストーリーは女子大生ナオコの所に一枚のハガキが来たことから始まります。それは旅行先の信州から兄の公一が出したもので「マリア様が家に帰るのはいつか」という謎めいた言葉が書かれていました。そしてそのハガキを出してすぐに、兄が変死したという連絡が入ります。ノイローゼ気味だった公一は自殺と断定されました。しかし兄の死が自殺ではなく、殺されたのではないか、と疑問を抱いたナオコは友人のマコトと共に、兄が死んだ山荘「まざあ・ぐうす」を訪れます。そして調べてみると兄が暗号の謎に興味をもっていたことを知ります。ナオコたちはその謎を解いていくうちに、兄の死の真相を知ることにもなるのです。
おすすめポイント
 これは本格ミステリーです。といっても決して堅苦しくないんです。本格ミステリーの要素がいっぱい詰まっているのに、とても読みやすいので、あまりミステリーを読んだことのない方にもおすすめできます。もちろん、ミステリー好きには当然ですが。この人の作品はどれもハズレがないので、本屋さんで見かけた物から手にとって読んでみても大丈夫だと思います。
 密室で死んでいた兄を犯人はどうやって殺したのか。そして「マザー・グース」の歌に秘められた暗号の謎とは何か。兄の残した言葉の意味はいったい。密室トリックや意外な犯人や暗号の解読などなど、ミステリーの醍醐味がぎっしり詰まっている作品ですが、それ以上にナオコとマコトの活躍も見どころの一つです。
心に残ったこの一言
   「ここにみんなが集まってくるのは何もないからじゃなくて
     何かがここにはあるからじゃないだろうか 」 ――マコト
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