作品タイトル   作者名   出版社

「ベルガリアード物語」    デイヴィッド・エディングス

   (早川FT文庫 全6巻)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 本格ファンタジー (+RPG風味)
あらすじ
 ストーリーは、田舎の村から一歩も出たことのないような、ごく普通の少年ガリオンが旅立つところから始まります。状況もよく分からず、ただ言われるがままに、生まれ故郷を離れることになったガリオン。彼は自分のことを、素朴でありきたりの少年だ、と思っていたにもかかわらず、母親代わりでずっと自分の面倒を見てくれていたポルおばさんや、たまに家にやってきて面白い話を聞かせてくれるおじいさんが実は、見かけ通りの人たちではない事を知るにつれ、自分は何者なんだろう、なぜ自分がこんな事に巻き込まれてしまったんだろう、と悩む事になります。最初は、ただ奪われた「珠」をとりもどすために追いかけるだけのように思われていたが、いつのまにかだんだんと仲間が増えてゆき、本当の旅の目的も分かってきます。そしてガリオンは彼に課せられた真の使命を知ることとなるのです。
おすすめポイント
 これは本格的なファンタジーです。とても長い小説ですが、RPG風なので、あまりファンタジーを読んだことのない人でも楽しめると思います。
  そして、この小説は、先の見えないストーリー展開も魅力ですが、それ以上に個性的な人々の軽快なやりとりがあります。ポンポンとはずむように進む会話はとても楽しいです。主人公はいつまで経っても子供っぽく、成長しないように見えるところもいいですね。ずいぶん大人になっても「ぼく」なんて言っているし。
心に残ったこの一言
     「なぜ僕なんだ?」 ――ガリオン
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