読書日記

私が読んだ本の感想など。マンガ・小説、いろいろです。
ネタバレもあるかも。

 ◆5月の日記


 今月はそれほど読んでいない印象です。新刊が少ないのよね。その分、今まで手を出していなかった人にいろいろチャレンジしてみてます。割と当たりが多かったかな。
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とみなが 貴和
講談社 (1999/10)

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  です。最近読んだ小説の中でも、かなり好きなものの中に入りそうです。全体に流れるちょっと暗めの雰囲気といい、個性的なキャラクターに、なかなか凝った設定、とどれもツボにはまりました。文章も上手いんだよね。これからずっとひいきにしていきたい作家さんです。

(新刊)は今月発売のものです。
 5月31日

  「カルバニア物語 6」   TONO 【漫画】
 今回はプラプープ様だな。大爆笑でした。ある意味でとっても幸せな人だよね。ストーリーが印象的だったのはキャンディーストアですけどね。この一見するとほのぼの日常物語なのに、実はかなりシリアスでシビアな所がたまりません。タニアがおとぎばなしのお姫様じゃなくて、現実感があるのもそういった部分をきっちりと描いているからなんでしょうね。

 5月30日

  「拉麺いかが!?」   氷栗優 【漫画】
 この人の作品を一度読んでみたいと思っていたのですが、最初にこれを読んだのは間違いだったかも(笑)。いや、これも十分面白かったですが、思いっきりコメディーだったのでね…。きっとこれが特殊で普通は違うものを描いているんでしょうねー。なんとなく橘皆無さんっぽくて気に入ったので、他のものも読んでみることにします。

  「傀儡 1〜2」   高橋明 【漫画】
 ぱっと見の雰囲気で買ってしまったのですが、なかなか好きな作品でした。ストーリーはかなり込み入っているので読みこまないと分からないかも。とりあえず新宿のアヤシイ美形医師がいいっすね。これからが面白くなってきそうなので、続きを買ってくることにします。

 5月29日

  「ラスト・ダイブ」   村上左知 【漫画】
 この人の作品はいつもきゅーんとさせてくれるのですが、今回はそうでもなかったです。多分主人公が女の子だからでしょう(笑)。彼女が良い子すぎるからかな。それとも二人が結ばれるまでが簡単に行きすぎちゃったからでしょうか。いつもは結ばれるまでにいろいろいろいろあるからねー。ハッ、分かった。キャラクターたちが全然悩んだりうじうじしたりしてなかったからだ。やっぱりうじうじが好き(笑)。

 5月28日

  「EDGE 3 −毒の夏」  とみなが貴和 (4月刊)【小説】
 今回は登場人物が多すぎて、ちょっとまとまりなかったかな。伏線もかなりあるので次回に期待しましょう。ところで松並さんら三人の関係がいまいち分からず。特に池端さんは結局出てこないんかい? 彼をストーリーにからめたら面白くなったのではないかな。イヤイヤもっと混乱しちゃったかもね。ここにきて錬摩の性別が活きてきましたね。宗一郎の変化も気になるところです。

 5月27日

  「天は赤い河のほとり 24」   篠原千絵  (新刊)【漫画】
 いつもこの作品って男性の露出度がやたら高いのですが、今回は出しすぎでは…(笑)。やっぱり全裸は恥ずかしいよな、と思うのは私だけ? それはさておき、ちょっと戦況が落ちついて、このまま穏やかな日々に突入か、と思っていたら、ラストシーンが…。思わず吐血しちゃいそうになりました。なぜあの方があんなッ?!(笑)

  「LOVELESS 1」   新井理恵  (新刊)【漫画】
 お久しぶりです。いや少年漫画を描いているのは知っていましたけど、手を出してませんでした(爆)。相変わらずの毒吐きぶりと、一見まともそうな外見の人たちが実はすごくヘンなのも同じですね。思いっきり笑っちゃいます。ものすごく台詞と書き込みが多くて読み応えもありますし。ページの隅のちっちゃーい文字まで逃さず読んじゃいますよ。

 5月26日

  「カルバニア物語 1〜5」   TONO 【漫画】
 シンプルすぎる(線の少なさに驚いてしまう…)絵とほのぼのした雰囲気に、メルヘンタッチな内容を想像してたのですが、実はかなりシリアス。私が女だからかもしれませんが、そうそう、そうなのよ、と思う事も多々ありました。「女のくせに」なんて言う男の人も許せませんが、「女だけど」とムキになってしまう女の子も切ないよね。自然でいることってとても難しいですが、それが出来るタニアやエキューがとても素敵です。

 5月25日

  「空夢のうた」   和深ゆあな  (新刊)【漫画】
 やわらかいタッチとキレイな色づかいの表紙に惹かれて買ったのですが、なかなか面白かったです。世界観もかなり深そうなので、シリーズにならないかな、と期待しちゃいます。表現も上手いしね。ただ絵が繊細すぎてインパクトに欠けるのが難点かも。やっぱり素直で可愛いシエルよりもひねくれていて痛い系のRの方が好きだなぁ。でもロボットでRくんというと「あ〜る」を思い出してしまう私…。

 5月24日

  「怨讐の交差点 ―霊鬼綺談」   小早川恵美 【小説】
  ちまちまと通勤中に読んでいましたがやっと終わりました。それでちょうど良かったかな。すごく先が気になるー、という訳でもないし、それなりに面白いので。でも今回の話はいまいちかな。これだけ重いネタを使うならば、結論をきっちりつけて欲しかったですが、なんだかキレイごとでまとめられてしまった感じ。それに死人も出しすぎだぞ。友達が次々に死んでいくのに平気でいられるもんかなぁ。

 5月23日

  「赤い羊の刻印1、2」   由貴香織里 【漫画】
 カインシリーズですが、何となくカインの顔がだんだん幼くなっているような気がします。ま、これが歳相応なんだろうな。17歳と言っていたので。ストーリーは相変わらずなので、安心ですね(何が)。とりあえず私の好みのタイプだから。リフくんの過去もチラッと出てきたので、もっと詳しく知りたいなぁ。気になります。でも続きは出るのでしょうか…。

 5月21日

  「てのひらの宇宙」   村上左知 【漫画】
 またもや胸がきゅーんとなっちゃいました…。ストーリーはどうってことない展開だし、結末も見え見えなんですけどね。絵や表現方法が好きなのかなぁ。他の人が読んだら、なんで?と思うかもしれないです。私の心の中の琴線にぴったり来るのかも。ところでやっぱり主人公たちが同じ顔。『書き分け出来ない』に決定(笑)。

 5月20日

 この2作品は感想を書こうかどうしようか迷ったのですが、やっぱりすごく良いものなので書いちゃいました。でも話はアレなので探してみようと思った方はご注意してくださいませ。
  「本当に、やさしい。」   よしながふみ 【漫画】
 表題作は好きな雰囲気なので、もうちょっと描きこんで欲しかったかな、という感じです。でもあの余韻が逆に良いのかも…。うーん、これは読んだ人によって意見が分かれそうです。この人のフランス貴族モノ(変な表現…苦笑)は上手いですね。貴族が退廃的かつ享楽的で。主人と従者(使用人)の関係が微妙で何ともたまりませんわ。それにレースが美しいこと。

  「ソルフェージュ」  よしながふみ 【漫画】
 音楽の事は全然わかりませんが、こういった芸術関係はそれで人生が変わるってことは確かにありそうです。何にせよ人の心を揺るがすものですから。私もそうなれたら、と思いますが、それが出来る人は天才と呼ばれるんでしょうね。純情可憐な田中くんが可愛くて仕方がありませんでした。

 5月19日

  「仁獣芳烈伝 10〜13」  森本秀 (完結)【漫画】
 おっと、そんな終わり方とはちょっとびっくり。意外でしたがこれもアリかな。なかなかどうして好きなパターンですよ。オトナな璃芳もやっぱり可愛くて、大きい緑もたまらん〜。でも拓仁はすげえ顔が変わっちゃっているんですけど。人間丸くなったなぁ。無口で不器用で笑顔がぎこちない時の方が好きだったけど、拓仁にとっては良い事なので、仕方がありませんね。

 「よろず屋東海道本舗 5」 冴凪亮 (新刊)【漫画】
 今回はAPPが出てくれて嬉しいぞー! くうーっ、いいねぇ。高飛車で強気で、でも優しくてさ。いやその、このマンガはAPPだけを目当てに買ってるもんでね…。あ、それと弥一さん。主役二人はどうでもいいわ(笑)。でも今回は「キョウ」の登場でちょっと雰囲気が違っていて面白かったです。もうすぐ謎も解けそうですね。

 5月18日

  「虹迷宮 真夏の夢」   神谷悠 (新刊)【漫画】
 もう22巻とは驚いてしまいますが、巻数が進んでいる割に時間が進まないのは、アキラを大人にしないためかな。それにしても「結城&アキラ」率高し。この二人は好きなので、見ていて楽しいですが、ちょっとワンパターンになってきました。ストーリーもやけに甘々だし。ところで一平くん、このみちゃんと京ちゃんどっちを取るんだー!?(笑) 京ちゃんのウサギは可愛いぞ。

  「真夜中猫王子 2」  桑田乃梨子 (新刊)【漫画】
 あー、もう終わりかぁ。長い話が描けない体質なんでしょうかねぇ。例によって想像の余地を残すと言うか、中途半端と言うか、そんな終わり方だし。ま、とにかく猫は可愛かったですね。着ぐるみたまらんわ。って、可愛けりゃなんでもいいんかい。謎の水棲生物の話も面白かったです。よくこんな変なの思いつくよねー。

 5月17日

  「やさしい悪魔の物語 2」  川口まどか (新刊)【漫画】
 また泣かされてしまいました。人魚の話も良かったし、人間と暮らす話も良かったな。人魚がえぐい姿だったり、悪魔の世界の食べ物や風習が奇妙な雰囲気を出している所がすごくこの人らしいです。やさしい悪魔は優しいけれどやっぱり悪魔だから、みんな幸せを手に入れるまでにかなりのリスクを背負っていく所が良いんですよね。やっぱり苦労してこその幸せなんですよ。でもナナイロちゃんが〜悲しい…。

 5月16日

  「EDGE 2 −3月の誘拐者」  とみなが貴和 【小説】
 ちょっと間が開いちゃいました。今月は新刊が少ないからです。頑張って積読本を読むぞー、と言いながら、新しいシリーズを読んでいる訳で。これって1巻目で東京を大破壊しちゃったので、シリーズにしたら色々問題がありそうだなぁ、と思っていたのですが、2年経ったから復興したんだね、きっと(笑)。この作品はいつも「犯人」が普通の人だというのが好きです。何かの弾みで足を踏み外しちゃった人たち。で、錬摩もそんな人間なので、気持ちが分かるんでしょうね。宗一郎との関係がますます微妙で、うーん、この先が気になります。次巻ではまた数年の月日が流れていたりしてね…。

 5月11日

  「眠り天使」   村上左知 【漫画】
 これは読んでいるうちに、思わず胸がきゅーんとなっちゃいました。やたら感動するしさ。なんでしょうね私ったら、イイ歳して…(苦笑)。切なくて可愛い作品ばっかりです。絵もほんわかしていてキレイだし。短編集なんですが、どの作品も主人公の二人が顔が同じなのが笑えます。これしか書き分け出来ないのか?と思ったり。もしかしたらわざと揃えたのかもしれない…。

  「ファンタジア」  喜多尚江 【漫画】
 設定は面白いんですが、なんだかドタバタしているうちに終わってしまった感じ。もったいないですね。ユキトのコンプレックスは良く分かるのですが、それに対する解決があるようなないような。兄二人の方がやっぱり印象が強いし、もうちょっと頑張れユキト。だいたいベルだってユキトのどこが気に入ったんだかなぁ。

 5月10日

  「EDGE−エッジ」   とみなが貴和 【小説】
 これは当たりでした。ストーリーも設定もいいし、文章も読ませてくれるし。主人公の特異な部分を上手に活かせていますね。最初は宗一郎が超能力者なのはリアリティがなくなるので、変だと思っていたのですが、ラスト近くのワンシーンで覆されました。そうか、この為だったか、と感動。これからの二人の関係がどうなるのか気になる所です。続きを買ってこなくては。

  「BUD BOY 12」  市東亮子 (新刊)【漫画】
 相変わらず、妙に色気を振りまいている蕾ですね。設定もどことなくエッチくさいんですけど。意識的なのか、無意識なのか…。それに美形がぞろぞろで眺めているだけでも楽しいです。とりあえず私は藍影将軍が好きだなぁ。えーっとストーリーはマンネリ化してきたような。かならず花をからめないといけないから難しいんでしょうけど。

 5月 9日

  「砂礫王国」   由貴香織里 【漫画】
 なかなかちゃんとしたファンタジー作品でした。しっかりとした作りなのでもっと長くする事も出来たんじゃないかな。あっけない感じもします。特に叶がね〜。ええっ、そんなあっさりと…?と心の中で叫んじゃいましたよ。轢もイイ味を出していましたが、その分、叶の出番を増やしてくれー、と思ったのは私だけだろうか…。

  「にしむく士 1〜4」  大和和紀 【漫画】
 江戸時代物だということでちょっと敬遠していたのですが、読んでみたら面白かったです。意外と江戸時代は今の時代と似ているんですね。ある程度長く平和な時間が続くと、人々の生活や考え方も似てくるのかなぁ。でもこの作品って実は子育てマンガなんだよね。普通の育児モノにしない所がさすがです。

 5月 8日

  「ルノリアの奇跡」―グイン・サーガ78  栗本薫 【小説】
 やっと読みました。だいたいこのシリーズは買ったら早めに読むことにしているのですが(発行ペースが早いから…)、今回はタイトルからいきなりネタバレなので、読もう、という気分がちょっと削がれちゃったんですね。内容としてはヴァレリウス頑張れという感じ。ナリスは長生きはしないと思いますが、ヴァレリウスは生きのびて欲しいです。後を追うなんて彼らしくないと思うなぁ。一人残されても生きていける人ですよ、彼は。

 5月 7日

  「仁獣芳烈伝 1〜9」  森本秀 【漫画】
 とりあえず古本屋さんで手に入るだけ買ってきたのですが、失敗しました。完結しているはずなので、本屋さんで最後まで買ってしまえば良かったです。これまた惜しいところで終わってるんだなぁ。先が気になります。中国風なので、人名が全然覚えられないのが難点ですが(私の記憶力の問題かも)、ストーリーもしっかりとしているし、キャラクターも個性的でなかなか。特に拓仁がイイね。

 5月 4日

  「ハーフ&ハーフ 上下」  巣田祐里子 (新刊)【漫画】
 またも新装版かい。たらしまわし作家なんだからなー。そう言いながらもついつい出ると買ってしまうんですけどね。ちょっぴりの書下ろしのためにね…。ま、好きだからいいんですけど。やっぱり読み返すと面白いし。胡桃木くんが最高だー! 壷居くんも良い味出してます。こういったヘンテコキャラクターを描かせたら上手いね。ほんと。

  「タブロウ・ゲート 1」 鈴木理華 (新刊)【漫画】
 なんとなくぱっと見で買ってしまったのですが、なかなか良かったです。絵が丁寧でキレイだし、話もオリジナリティがあって先が楽しみですね。キャラクターも生き生きしています。「太陽」や「月」がサツキとレディでは全然違う人になるってのは良いアイディアですね。キャラクターを二人分つくらないといけないので大変そうだけど。

 5月 3日

  「八雲立つ 15」  樹なつみ (新刊)【漫画】
 ああっ、寧子ちゃんがっ、しかも眞前さんまでっ。何やら一気に大変な事になってきましたね。しかも引っ掻き回してくれるったら眞前叔父さん(笑)。闇己くん、呆けている場合じゃないぞ。それなのに七地くんはラブラブボケっぽいし。きっと七地くんはこの後とんでもないことになるんだろうなぁ。絶対にすんなり幸せにはしてもらえないよね…。だって今の闇己には七地しかいないんだぞー。

  「funfun工房 1」 渡辺祥智 (新刊)【漫画】
 普通の学園モノかと思いきや、妙なファンタジーモノ…? 前作と全然雰囲気が違うので戸惑っていますが、割と面白いです。最初はみちるに10人の男の人が集まってきてハーレム状態か、と思っていたのですが、どうもそうでもなさそうで。みんなひとクセありそうです。ちょっとこれって「フルーツバスケット」に似ているような。似てないか…?(笑) 

 5月 2日

  「ヒカルの碁 12」  ほったゆみ/小畑健 (新刊)【漫画】
 今回は佐為と塔矢名人の対戦が圧巻でした。迫力あるなぁ。厳しい表情の佐為も素敵です。ヒカルがここまで辿り着くのはかなり先になりそうですね。だいぶ名人に読まれているし。もしかしたらバレちゃったりするのかな。どきどき。そこまではいかないにしてもまた佐為の対戦は見てみたいです。倉田6段は美形じゃなかったのね。がくっ。

  「テニスの王子様 8」 許斐剛 (新刊)【漫画】
 菊丸・大石ペアは相変わらず息がピッタリで良かったねー、という感じです。とりあえず見ていて微笑ましいなぁ。桃と海堂が意外と良い雰囲気だったのにびっくり。不二【弟】(なんて言ったら怒られるけど)は、すごい事をやってくれそうです。リョーマの良いライバルになりそうだな。リョーマは全然相手にしないと思うけど。

 5月 1日

  「戒音」   由貴香織里 【漫画】
 いろいろこの人の作品を読んでいると、だいたいストーリーの先が見えてきちゃいますね。ま、ワンパターンと言えばそうなんだけど、この手の雰囲気が好きだから良し。でもやっぱりここでも「母親」がカギになっていたりして。またかい。…それにしても同時収録の古い作品は今とあまりに違いすぎて笑えます。それだけ売れない時期が長かったんだろうな、とちょっとしみじみしたりして(笑)。

 

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