読書日記

私が読んだ本の感想など。マンガ・小説、いろいろです。
ネタバレもあるかも。

 ◆2月の日記


 今月は漫画を大量に読んでます。続きものを一気読みしているんですね。その分小説が読めなかった…。来月は「積ん読リスト」を減らすぞ。いやそれよりも、買う量を控えようよ…。
  No.1
六番目の小夜子
六番目の小夜子
posted with amazlet on 06.09.04

恩田 陸
新潮社 (2001/01)

売り上げランキング: 8,280
  です。また恩田陸さん。すっかりこの人の作品のとりこなもので。でも何でも良い!というわけではなく、やはりこれと12月にNo.1にしている「光の帝国 常野物語」が素晴らしい出来だと思いますが。これでだいたい文庫化しているヤツは読んだはず。ハードカバーに手を出すか思案中です…。

(新刊)は今月発売のものです。
 2月28日
 「失踪HOLIDAY」 乙一  (1月刊)【小説】
 おや?この人はこんな作品を書く人だったの? 「夏と花火と…」とは作風もタッチも全然違うんですけど。田中哲弥さんを思わせて、私はこちらの方が好みです。表題作もミステリーとしても良く出来ていますが、「子猫のあれ」の方がもっと良い。この主人公に共感どころか愛すら覚えてしまいます。泣けた…。挿絵もすごく似合っていて、お気に入りの1冊になりました。だからといってこれを読んだ私が、その足で「カントリーマアム」を買ってきたりはしていない。いやもう断じてそういうわけはないのである。
 2月27日

 「シカゴ 1」 田村由美 (新刊)【漫画】
 またこの人のヒロインは、こんな女の子かぁ。私は最初から強い女の子よりも、だんだん強くなっていくとか、弱いけど頑張るとか、そういうタイプが好きなので、どうもキャラクター的にはいまいちですね。ストーリーが良いので、グイグイ読まされちゃいますけど。ま、どうせレイはシンと結ばれるんでしょう。絶対にそんなパターンに決まってるんだ。これで魚住とくっついたらびっくりしちゃう。

 「サイレント・アイ 5」 赤石路代 (新刊)【漫画】
 やっぱりこの作品は大樹が死んでないってところがポイントだな。死んじゃっていたなら、いつかは忘れて首藤になびくってこともアリだけど、まだどこかで生きているかもしれない、帰ってきてくれる、と思うから、忘れられないんだよね。ラストは大樹が無事に戻ってきて「めでたしめでたし」か…? イヤ、もうひと騒動あって欲しい。大樹と首藤の対決、見たいなぁ。

 2月26日
 「YASHA 9」  吉田秋生  (新刊)【漫画】
 今回は凛サイドの話もあって、そうか、君にもいろいろあったんだね、と思わずほろり。凛といい静といい、トラウマだらけですな。しかも自分の分だけでも十分つらいのに、相手の分まで味わうって…、キビシイね。私はどちらにも幸せになって欲しいし、仲良くして欲しいけど、ムリだろうな。ところで月龍、死んじゃったんですね。ま、オヤジになった月龍なんて見たくないからイイか。長生きしそうにないヤツだったし。

 「天は赤い河のほとり 23」  篠原千絵  (新刊)【漫画】
 基本的には「歴史モノ」なのに、女の子もついてきやすいように、ラブラブモードをちゃんと定期的に挟み込むのがうまいですね。いつもヒッタイトが、エジプトが、戦争がどうしたこうした、って話ばかりだと飽きるもんね。私はそれでもいいんだけど。でもついついラムセスに肩入れしたくなっちゃう。だって全部カイルのいいとこ取りだもん。
 2月25日
 「いとしのシェリー 6」  東宮千子 【漫画】
 だいぶ前に出ていたみたいですね。奥付には10月なんて書いてあるし…。でも「冬水社」の本はあまり店頭にないので、どうしても見逃してしまう。7巻が3月に出るようなので、買いそびれないようにしないとね。それはさておき、シェリーはますます大変&気の毒になってきましたね。本当に普通の女の子なのに、芸能人と恋愛するのは辛かろう。しかも相手は皇矢くんだしな。
 2月24日
 「碧のミレニアム 3」  杜野亜希  (新刊)【漫画】
 ストーリーは進んでいるような、進んでいないような。とにかく登場人物が全部出揃ったらいろいろあるんでしょうね。私はこの辺の歴史に詳しくないので、史実でも続きがわかりません。と言う訳でかえって楽しめていいですね。陶晴賢がやっぱりいい男でした。見るからに悪役だけど。武吉がもうちょっとたくましいといいな。これから成長するのだろうか。

 「螺旋のアルルカン 1」  JET  (新刊)【漫画】
 わーい、久しぶりの新作だ。でも全然グログロデロデロしてないぞ。というよりもホラーじゃないのね。この人のSFなんて珍しい。主人公が若い男の子なのも珍しいけど。いつもおっさんばっかりだからさ。でもなかなか面白かったです。ロボットうさぎが可愛いし。それにやっぱり出てきましたね「倫敦」が。好きだね、ほんと。
 2月23日
 「球形の季節」   恩田陸  【小説】
 これはちょっと難しい話でした。登場人物が多い上にエピソードが断片的なので、誰にどう感情移入すればいいか分からないうちに終わってしまった感じです。でも同じ年頃の人たちが読んだら、共感できるかもしれないけど。人生の岐路に立ったとき、確固たる意志を持って進む道を決められる人は、きっとほとんどいないよね。たいていはなりゆきだったり、なんとなくだったり。私もそうでした。それなのに他の人は自分を置いて先に行ってしまうような気がするんだよね。
 2月22日
 「地球の王様」  喜多尚江  【漫画】
 これは今ひとつでした。というのも「悪魔でもとりこにする」とんでもないいい男だという設定の鳥彦が全然そうは見えなかったから。シンプルな絵柄のせいもあるでしょうし、私がこういう性格のヤツが好きじゃないこともあるでしょう。ストーリーもラストが見え見えだしね。もっと思いっきりコメディにしちゃった方が良かったのかも。
 2月20日
 「銀河帝国の弘法も筆の誤り」   田中啓文 (新刊)【小説】
 バカだ、バカな小説だ。ここまで徹底していると、いっそすがすがしいですが。私にはすごく面白かったけど、他の人にすすめられる小説じゃないんだよなぁ。この人の作品ってそんなのばっかりだ。そこが好きなのだから仕方がないけど。内容としては「脳光速」が一番良く出来ていましたね。でもやっぱり一番好きなのは「呪詛」だなぁ。こんなのよく考えつくよ。しかも例の如く読後感は最悪で、素敵〜。
 2月19日
 「黒祠の島」 小野不由美 (新刊)【小説】
 かなり久しぶりの新作だったので、期待しすぎたのだろうか…。おどろおどろしくて、猟奇的で、陰惨で、読後感が悪くて。といった作品だろう、と思っていたら、ヤケに淡々と話が進んでしまって、あっけないぞ。もっと孤島ならではの閉塞感や孤独感が感じられたら良かったのでは? 探偵のキャラクターもパッとしない上に、結局、彼はほとんど推理してないし。メイントリックというほどのものもなければ、犯人も、なんだそりゃ、という形で収束。 テーマは悪くなかったと思うんですけどね。大風呂敷を広げて、ちゃんと畳んだんだけど、私の思う形にはならなかった、という感じかな。なんで四角に畳むのよ、三角じゃなかったんかいってな所。
 2月17日
 「グインサーガ77 疑惑の月蝕」 栗本薫 (新刊)【小説】
 展開遅いぞー。いい所でヒキになるように調節しているとしか思えんわ。それにマリウスはいったい何歳なんだか知らないけど、いつまでもふらふらして、見ていてイライラしちゃうのですが、話を動かす方にしたら便利なキャラクターなんだろうな。放っておいても何かやらかしてくれるからね。ところで「というか」多過ぎ。気になっちゃって仕方がありません。「てゆーか」と頭の中で変換されちゃうので、一気に気分がしらけちゃいます。他の作品ならいいんだけど、グインは嫌。
 2月16日
 「君といた時間」  葉山萌葱 【漫画】
 「ひだまり金魚」  
 シリーズモノなので一度に。うん、良かったです。絵もほんわかしていてキレイで読みやすいし、ストーリーもちょっとジーンとさせてくれて好きなタイプ。読み切り形式なのもいいですね。ま、絵はどこかで見たような感じではありますが。一見して「花ゆめ」系列な絵。好きだからいいけど。やっぱり桂介兄ちゃんが良い。眼鏡の大人バージョンもいいけれど、美形の高校生時代も素敵。
 2月15日
 「ぴくぴく仙太郎 19」  布浦翼  (新刊)【漫画】
 もう19巻。すごいです。しかしストーリーは季節を追っているものの、仙太郎は全然大きくなりません。サザエさん方式か?きっと10年くらい経っているはずなんだけどね。これを読むとウサギが飼いたくなるのですが、ウサギってこんなふうになつくものなのかなぁ。仙太郎くん、毎日幸せそうでいいね。

 「きこちゃんすまいる 5」  布浦翼  (新刊)(完結)【漫画】
 終わっちゃいました。ポーカーフェイスで子供らしくない、きこちゃんは結構気に入っていたのですが。そういえば黒猫たちは「ほんとは天使」だったんだよね。その話はなかったので、寂しいな。すっかり天使じゃなくて猫になっちゃっているし。私も今回読むまで忘れていたけど(苦笑)。きこちゃんのお母さんって家庭的で料理が上手くて美人で上品で、いいなぁ。こんなお嫁さん欲しい。
 2月14日
 「六番目の小夜子」   恩田陸 (新刊)【小説】
 やっぱりこの人はいいッ!グイグイ引き込まれる感覚もしっかり存在しているし。まるで異世界に飛ばされているような気がするんですよね。読んでいる時は早く最後まで読みたい、と思いながら、読み終わりたくない、この夢から醒めたくない、とも思わせてくれます。ラスト近くなって、だんだん眩惑から解き放たれていく寂しさ…。謎が解けていくんだけど、それよりいっそ一生だましていてくれ、という感じ。じわじわ怖くて、じわじわ切ない。ホラーが苦手じゃない方はどうぞ。新潮文庫です。
 2月13日
 「霜剣落花 ―暗夜鬼譚」   瀬川貴次  (1月新刊)【小説】
 ま、こんなもんかな。今回は前振りという感じだったので、大して話も進まなかったし、いろいろ謎も残ったままなので、次回に期待ですね。ともかく私は一条が活躍してくれればOKでございます。でも今回のタイトルが全然中身と合ってないんですけど。そりゃあ「平安牛追祭り」よりはマシだけどね。はっ、今月始めての小説だ…。
 2月11日
 「ハンプティ・ダンプティ・ロード」  山田睦月  【漫画】
 これは良かった。絵も丁寧・きれいで好みだし、ストーリーも好きだな、こんなの。ただ、ヴィイは男の子の方が良かった。女の子である必要ないし、やっぱり無力感に打ちひしがれたり、強くなりたいって思ったりしながら、成長していくってのは男の子の特権だと思うんだよね。惜しいッ。続きが読みたいですが、無いみたいですね、残念。他の作品も読んでみようかな。
 2月10日
 「空の帝国 全7巻」  喜多尚江  【漫画】
 とても良く出来ていました。ちゃんときれいに伏線が張ってあって、ストーリーも決めてあった通りに進んだ、という感じです。私はこういう話は好きですね。「自分探し」ってヤツ。キャラクターもなかなか良かったけど、どうにも顔がみんな同じだ。クローンの話だから、ただでさえ同じ顔ばかりなのに、もうちょっと描き分けて欲しかった…。不満はそのくらい。
 2月8日
 「さんさんさん」  柳原望  (新刊)【漫画】
 この人はやっぱり時代ものの絵が似合いますね。ちょっとレトロっぽいから? でも内容は、うーん。正論ときれいごとでワガママをむりやり通して、結局思い通りになる、という。そんな訳あるかい、と思っちゃいますね。千沙姫のときは一清さんが苦労していたからそれほどでもなかったんだけど、今回は千沙姫が二人って感じ。かなりキビシイな。

 「とらわれの身の上 3」  樋野まつり  (新刊)【漫画】
 相変わらず表紙がアブナイ。鎖とか首輪とか。どんなマンガだ、と思っちゃいますね。中身は割と普通なのに。今回は鈴花の「いい子」じゃない面も見られて良かったです。やっぱりこの位の方が人間らしくていいよ。だんだんラブラブになってきたけど、この二人って結婚できるのか?ナゾ。ところで黒石パパさんの若かりし頃カッコイイ。恵が将来ああなるとはおもえんぞ。母似か?
 2月7日
 「遥かなる時空の中で 2」  水野十子  (新刊)【漫画】
 わーい、表紙が友雅さんだー。やはり艶やかですね。でもそれよりも私は中表紙(っていうのか?)の頼久さんが嬉しいな。今回は頼久さんとヌエの話が良かったです。子供の時から頭ガチガチだね。お兄さんも出てくるんだろうな、いつか。こちらも楽しみ。あとは泰明さんのいろいろを読みたいな。あ、心理テストやってみたら結構当たってました。でも尊敬する人=「アクラム」(私って…)
 2月6日
 「彼方から 1〜11」  ひかわきょうこ 【漫画】
 全巻一気読み(笑)。「花咲ける」で懲りたので、面白そうなヤツはガンガン買って来る事にしました(こらこら)。面白かった。ノリコが普通の女の子なのが良いです。お約束な展開ですが、少女漫画はこうでなくては。もちろん二人が両思いだからイザークが救われる、と分かっていますが、それでもやっぱりノリコへの気持ちを打ち明けられなくて苦しむイザークが好きなんですけど。笑ったり、冗談言ったりする彼はちょっとヘン。ところで続きが出るのは1年後か…?キビシイ。
 2月5日

 「花咲ける青少年 6〜12」  樹なつみ (完結)【漫画】
 残りを一気読み(笑)。とにかくラストが良かった。私がこうなって欲しい、という展開にちゃんとなってくれました。ラストがここまで私好みの漫画は他にない、と思えるくらい。ただストーリー的には花鹿が正統なラギネイの女王だ、という設定が生かしきれてなかったかなぁ。ここがポイントだったと思うんだけど。もうちょっと花鹿の「戦い」も欲しかった。結局、天真爛漫なお嬢さんで終わっちゃった感じ。それから最後にひとこと、立人、やっぱり君には不幸が似合うと思うよ、私は。

 2月3日

  「君の瞳に三日月 2」 桑田乃梨子 (完結)【漫画】
 終わっちゃったよ。しかもまたうやむやな終わり方だ。この先はどうなるんだろう?という感じの終わり方が好きなのかな? 文治はいったいどうなる…。でも可愛いから、ずっとこのままでもいいか。イヤほんと可愛いよなぁ、文治は。私もあんな猫が飼いたい。人の言葉がわかる可愛い黒猫。いいっ。

  「おまかせS×S 2」 巣田祐里子 (新刊)(完結)【漫画】
 珍しく完結しましたね。それもドタバタ完結じゃなくて、きっちりと終わった感じ。ま、何はともあれ良かった良かった。ところでみんなスカートが短くて思い切り丸見え(笑)なのは男の子向けってことかな。可愛いからいいんだけど。この人って全然絵が変わってないと思っていたけど、やっぱりずいぶん違ってますね。かなり線が細くなってます。もっとパワフルだったよな、昔は。ノリは相変わらず変ですが。

 2月2日

  「テニスの王子様 7」 許斐剛 (新刊)【漫画】
 今回はいまいち。原因は分かってます。手塚部長が出てないじゃないかぁー!(号泣)。それに不二くんもリョーマもほとんど出番ナシだし。私の好みの系統が分かるなぁ(笑)。やっぱり熱血系よりもクールな方が。あ、でも今回、大石くんがちょっと良いかな、と思いました。良いダンナさんになりそうだ。(全然内容のコメントしてないじゃないか…)

  「ONE PIECE 17」 尾田栄一郎 (新刊)【漫画】
 わぁい。チョッパー可愛いぞ。やっぱり今回も泣かされました。毎回かよ、私。ドクトリーヌが意地っ張りでさー。やってくれるんだもんなぁ。桜のシーンも良かったし。この「キメ」のシーンまでじわじわと盛り上げてくるのが上手いんだよね。サンジも活躍してくれたし言うことナシ。蹴る蹴る。チョッパーと静電気でふにふにしているシーンが可愛かったぞ。

 2月1日
 「なんて素敵にジャパネスク 全6巻」  山内直実/氷室冴子 【漫画】
 な、懐かしい〜。原作の小説は読んでいたのですが、漫画版は未読だったので。第一印象は「ちょっとイメージ違うな」でしたが、読んでいるうちに慣れました。面白かったし、本当に原作に忠実なので安心ですね。特に守弥がいいっ! 小説ではそうでもなかったけど、ビジュアルで見ると、こいつってかなりアブナイ奴。そこが好きだけど。でも漫画なのでストーリー的にはほとんど進んでいない…。続きが気になって小説を読み返したくてたまらない私です。
 

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