読書日記

　　「卵王子　カイルロッドの苦難　６」　冴木忍　【小説】
　うわー、怒涛のように新展開…。ミランシャがー、グリュウがー！！うーむ。ここまでは想像がつきませんでした。しかも重くて暗くなっている…。最初のほのぼの大ボケ王子はいったいどこへ？といった感じですが、私自身はこういう暗い話も好きです。主人公が自分を責めて、うじうじ悩むなんて最高だー。（おいおい）

　　「おそろしくて言えない　全４巻」　桑田乃梨子　【漫画】
　笑えるー。御堂くんがすごくいい味を出しています。どう考えても性格が最悪なのに、もしかしたらいい人なのかもしれない、と思ってしまう妙な魅力の持ち主。だからどんなにひどい目にあっても、新名は見捨てられないんだね。しかもいずみちゃんや葉月ちゃんのこともあるし、一生、離れられない…（笑）。ああ、どうして他人の不幸はこんなに面白いんだろう。ずっとこのままでいてくれ、新名。

　　「男の華園　４」　桑田乃梨子　（新刊）（完結）【漫画】
　あーあ、終わってしまった。面白かったのに…。残念ですが、次回作を楽しみに待つとしましょう。すっかりこの人の作品を気に入ってしまいました。それにしても「テツ」いいなぁ。うう、幸せにしてあげたかった。ゆかりちゃんだけ幸せになってずるいぞ。ま、みんなそれなりに幸せそうだしＯＫかな。やっぱりこういうほのぼのエンディングがいいですね。そういえば、ほとんど新体操のことが出てこなかったような気がする…。

　　「おむかえがくるよ」　曽祢まさこ　（新刊）【漫画】
　この人のホラー作品はありそうで、ない話が多くて好きなのですが、今回の表題作「おむかえがくるよ」もちょっと変わったアイディアで面白かったです。でもこんな社会だったらヤダなぁ。当たりクジをめぐってすごい争いが起きそうだし。裏取引なんかもありそう。うーん、高齢化社会に向けて、これは笑い事じゃ済まされない作品でした。

　　「由似、風のなかで」　大谷博子　【漫画】
　懐かしい由似のシリーズです。もうずいぶん経っているし、絵柄も変わっているのに、やっぱり由似は由似だなぁ、という気がするのってすごいです。少し成長させたこともあるでしょうが、それ以上に彼女のかもし出す雰囲気が変わっていないからでしょうね。ちゃんと由布子さんともイメージが重なるし。ああ、由似のシリーズを読み返したくなりました。本当にいい話なんですよねー。

　　「ＫＯＭＩＳＣＨ　４」　橘皆無　（新刊）【漫画】
　うーん、久しぶりだね。やっぱり面白いし、そんなところで終わったら、続きが気になるじゃないかー。（次に出るのは１年後か…？）それにしても佐乃かっこいい♪素顔が見たいぞ。完結までに見られるのかどうかも謎だけど。でも、いっそ謎のままのほうが夢が持てていいかもしれないなぁ。いや、絶対にハンサムに決まっているけどさー。タレ目だったりしたら、泣いちゃうかも。（別にタレ目がキライな訳ではないが）

　　「おもいでエマノン」　梶尾真治　（新刊）【小説】
　（これは再読ですが、載せちゃいます。一応読んでいないのも入っているし）
　なんとも懐かしい作品です。でも、これはいい！ぜひ高校生くらいの男の子に読んでもらいたいなぁ。ＳＦ好きならなお良し。絶対にエマノンにあこがれてしまうでしょう。あ、もちろん高校生の男の子じゃなくても、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
　えらいぞ、徳間書店！デュアル文庫には痛い所を突かれまくり。まさかこれを持ってくるとはなぁ…。「野望円舞曲」も買ってしまったし（まだ読んでない）、「ラビリンス」も欲しいぞー。ああっ、しかも「銀英伝」が道原さんのオールイラスト！しかも新作とは…。買ってしまいそうだー。やるな、デュアル文庫。

　　「風の道　シリーズ斎　２」　さちみりほ　（新刊）【漫画】
　もう、これが出るのをどれほど待ったことか。やっと２巻が出てくれてすごく嬉しいけど、この続きは出るのだろうか…。気になるー。今回も斎くんはほのぼのしていて可愛い♪しかも「クリスマス・イブ」も知らないとは。どういう育ち方をしてきたんだ、と思っていると最後にありました。櫂さんの子育て日記（笑）。さちみさんって本当に子供好きだなぁ。それがまたぷくぷくして可愛いんだけどね。内容的には「木洩れ陽」が一番好きです。私にもこういう気持ちがやっぱりあるから。

　　「夢やしきへようこそ　１０」　さちみりほ　（新刊）【漫画】
　まさか「斎」と「夢やしき」が店頭に並んで売っているのを見る日が来ようとは。嬉しくって涙が出そうです。しかも平積みだったさ。ああ、こんなに人気が出てしまって嬉しいような悲しいような。いつまでも私だけのさちみさんでいて欲しいのに（大迷惑）。今回はやっちーが出てなくて寂しかったなぁ。でも、どれもちょっと切なくてじーんとさせてくれて、良い話でした。ただ甘いだけの話じゃないところがいいんですね。

　　「卵王子　カイルロッドの苦難　５」　冴木忍　【小説】
　出ましたよ、ついに。ラスボスかと思っていたらもっと強いヤツがでてくる、という、ＲＰＧのお約束ですね。きっとこいつが王子の父親なんだな。それでミランシャが探しているのも父親で、しかも王子の父と同一人物。二人は異母兄妹なんですね。というストーリーを今、考えつきました。こういう予想は外れるほうが面白いので、先がどうなるか楽しみです。

　　「エロイカより愛をこめて　２６」　青池保子　（新刊）【漫画】
　おお、久しぶりに国際的な任務の少佐だ。やはり仕事の鬼、いきいきしていますね。でも愛妻家の少佐なんて見たくなかったよー。ううっ、家庭的な少佐なんてイヤだー！！！「仔熊のミーシャ」のほのぼの一家だんらんはいいけどさー（笑）やはり少佐にはいつまでもりりしい硬派でいて欲しいものです。それよりなによりジェイムズくんとネズミが可愛かった♪人間って何が幸せだか分からないものですね。

　　「男の華園　３」　桑田乃梨子　【漫画】
　「テツ」せつなさ担当、最高だー！（笑）チョコのくだりなんて、いじらしいこと。私が女だったら、絶対に惚れてるね。（って私は女だ）もとい、ゆかりが女だったら絶対に惚れてるね、でした。格好良くて運動神経もいい、しかもマメで性格も◎。なのに何故道を踏み外すかなー。頑張れ、テツ。応援しているぞー。まじで。

　　「卵王子　カイルロッドの苦難　４」　冴木忍　【小説】
　おお、新キャラ登場。メディーナさん素敵です。さすが彼の娘だけのことはありますね。謎の多いイルダーナフですが、ちょっと分かってきたかな。そういえばミランシャも謎ばっかりよねぇ、実は。魔法も全然使えないのに旅しているし、しかも何やら探しているらしいし。気になるぞー。ところで今回はカイルロッドがあまり苦労していないような気がする。なんでだろ？と考えてみたら、馬になっていない！ですね。やはり馬になってくれないと、カイルロッドらしくないかも（笑）

　　「兄貴におまかせ！　５」　石井有紀子　（新刊）（完結）【漫画】
　あれ？これってまだ続いていたんですね。４巻が出てからずいぶん経っているので、すっかり忘れちゃっていました。でもこの巻で完結。別に劇的なことが起こるわけでもなく、ごく普通に終わりました。まあ読みきり形式だとこんなもんかな、と思いますが、だいたいこういうヤツの最終回って、今までの登場人物が勢ぞろいするのが普通じゃないでしょうか。「みんな元気です」みたいな。主役達はともかく他のたくさんの脇役達がどうなったのか気になるー。いいのか、こんなうやむやな終わり方で。

　　「キミはボクらの太陽だ」　天原ふおん　（新刊）【漫画】
　短編集です。しかしこの人短編集、初めてだったんだ。なんか連載作品も短編みたいな雰囲気だからなあ。気がつきませんでした。それにしても掲載作品がへんてこな設定ばっかり。笑えるー。わざと普通じゃないヤツを厳選して集めたみたいな仕上がりに。ほとんど竹本泉ワールドだね。でも好き。絵もずいぶんうまくなっているし。これからもこんな作品を描いていて欲しいなぁ。

　　「男の華園　２」　桑田乃梨子　【漫画】
　タイトルのようなアヤシイ雰囲気には決してなるまい、と思っていたら、いきなり「テツ」登場！しかしまるで色気なし（笑）。永遠にテツの恋は成就しないでしょう。かえって汐里先輩のほうが脈があるかもしれないぞ。（汐里先輩はその気はないかもしれないが）ゆかりちゃんは絶対に流されやすいタイプだし。そして抜き差しならなくなってから、どうしよう…、と悩むんだよね。ああ、目に見えるー。続きを読まなくては。

　　「鵺姫真話」　岩本隆雄　（８月刊）【小説】
　ずーっと探していてやっと見つかったよー。うれしい。「イーシャの舟」の続編、というわけでもないけど、関連あり。それに「星虫」もからんでいるし。上手く二つの作品を繋ぐストーリーになっていますね。ちょっと内容が込み入っていて分かりにくかったけど、面白かったです。やっぱり泣かせるし。まさるの正体は最初からバレバレでしたけどね。何はともあれ、この人の新作が読めただけで幸せ。もっと書いて欲しいなぁ。

　　「サイレント・アイ　３，４」　赤石路代　【漫画】
　読み切り形式で、バラエティーに富んだストーリーがたくさん読めるのがいいですね。それに毎回いい男が出てくるのも嬉しい。しかし愛梨モテすぎだ。まぁ美人でスタイルがよくて格好いいとくれば、モテるのも当然という気もしますが、最初は女の子の話もあったのに…。りりしい女流カメラマンとか出てこないかなー。思わず愛梨が憧れちゃうような。恋人と離れ離れで寂しくて揺れる女心を描きたいのかもしれないけど。

　　「卵王子　カイルロッドの苦難　３」　冴木忍　【小説】
　相変わらずの受難な王子。生い立ちや、彼を取り巻く環境だけでも思いっきり不幸なのに、一緒に旅をしている仲間が、それに追い討ちをかけてくるんだもんなぁ。可哀想すぎる…。だけど思わず笑ってしまうのはなぜだろう（笑）。かえって敵方のほうが王子に優しくないか…？いっそ寝返っちゃったらどうだ、王子。ま、それはともかく、今回の話はつらかったなー。誰も悪い人はいないと思うのに…。

　　「男の華園　１」　桑田乃梨子　【漫画】
　タイトルはとてもアヤシげだが、別にそういう漫画ではないのでご安心。といってもこの人の漫画を一度でも読んだことがあったら、そんな勘違いは絶対にしないな。まずありえないですよねぇ。この絵柄で、この作風で。実際、この作品も出てくるのは男ばっかりだけど、全然色気なし（笑）。それにしてもキャラの名前が覚えにくい…。しかも顔の区別もつきにくいし。私は１巻の最後のほうになって、やっとキャラの顔と名前が一致しました…。 あ、でも話は面白かったので続きを買うつもり。

　　「幽霊狩り　２」　曽祢まさこ　（新刊）【漫画】
　１巻と同じ人が描いたとは思えないくらいに雰囲気が違っていますね。１６年も経っていれば仕方がないですが。ダニエルもずいぶん大人びています。でもはかなげで不幸そうな所はやはり同じ。それでも生きる希望を持ってくれてよかった。ずっと昔から好きで思い入れのある作品なだけに、こうやってちゃんと完結してくれるのは嬉しいですね。どんな形でもいいので、終わらせるのって大事ではないかと。

　　「翔子の事件簿シリーズ　心残されて」　大谷博子　（新刊）【漫画】
　この人はずーっと作風が変わらない貴重な人ですね。あたたかくてほのぼのしていて、じーんとさせてくれて。「由似」のシリーズからリアルタイムで愛読している私には嬉しい限りです。翔子さんのような人がそばにいてくれたら、きっと幸せだろうなぁ。でも逆にコンプレックスを抱いちゃうかも。あまりに自分と違うからね。しかし翔子さんはいつまでもかわいいけど、いったい何歳なんだ？三十路は越えているはずだけど。

　　「氷の魔物の物語　４」　杉浦志保　【漫画】
　ああ、何だかあまり話が進まない…。しかもイシュカのボケがますますパワーアップしているし。こんなやつがそばにいたら、絶対殴ってるな。なごむなんて次元を通り越しているぞ、こいつのボケは。ブラッドはどう見ても気の長いほうではないと思うのに、よく堪えているなぁ。惚れた弱みか？ところで、そろそろヴィルトが出てきて欲しいです。好みなのー。

　　「１＋１＝０」　桑田乃梨子　【漫画】
　この人の作品は初めてですが、面白かったです。他の作品も読んでみたいなと思いました。今ひとつ垢抜けない絵とか（失礼なヤツ）、コメディなのにちょっとじーんとさせるところとか、遠藤淑子さんに似ていますね。でもこの絵だからこそいい雰囲気が出ていると思うので、あまり上手くならないで欲しかったりします。これも個性よね。それにしてもあの結末は予想できなかった…。驚き、どころじゃない。思わず笑っちゃいました。

　　「卵王子　カイルロッドの苦難　１，２」　冴木忍　【小説】
　タイトルが「〜苦難」なだけに、本当にカイルロッドは苦労がつきませんね。卵で馬で盆栽な王子。しかもなさけなくてお人よしで大ボケで。こんな主人公あまりいないぞ、ヒロイックファンタジー（だよね？）だというのに。ストーリーは旅をする３人の行く先々で事件が起こる、というほとんどＲＰＧのノリ（勇者＋戦士＋魔法使いか…？）ですが、テンポがいいのと主人公のキャラクターがいい味を出しているので、なかなか面白いです。続きが気になりますね。

　　「氷の魔物の物語　３」　杉浦志保　【漫画】
　今回の湖の話は感動的でした。じーんときちゃいましたよ。でもあのストーリー展開は見え見えだったはずなのに、私ったら、まるで気がつきませんでした。思わず「あっ」と声を上げそうになったくらい。冷静になってみると、そうだよ、これ以外考えられないじゃん、という感じなのですが。それだけのめり込んで読んでいた、ということでしょうかね。ところでこの作品って、絵の雰囲気もストーリーも好みなのですが、一つ気になることが。登場人物の服装が妙に現代的なんですけど…。ファンタジーっぽくないなぁ。

　　「朱色の研究」　有栖川有栖　（８月刊）【小説】
　こ、これはちょっとアンフェアじゃないのかなぁ。ＯＫですか？（って誰に聞いているのか）それに動機も説得力に欠けるし、トリックも大した事ないし。ま、私はいつもこの人の作品は「驚きのトリック」とか「意外な犯人」とかを求めて読んでいるわけではないんですけどね。それにしてもなぁ。ただ、朱色というテーマに沿ってストーリーを進めていくのは面白かったし、切なさが全編に漂っている雰囲気もよかった。だからこそもったいないような気もするんですけどね。火村・アリスシリーズなので期待しすぎたか…？そうそう男二人で恋人岬には行かないように（笑）

　　「ＷＨＩＺ　ＫＩＤ　１」　あべ美幸　【漫画】
　どうにもどこかで見たような絵とストーリーですが、それでも面白かったからいいか。やっぱり私自身がこの手の話が好きだからでしょうね。近未来ものって言うのかな、そういうヤツ。主人公の性格や雰囲気も好みです。暗い過去があったりして、悩んだり苦しんだりする…。しかし傍にはちゃんと彼を救ってくれる人がいるのもいいですね。救いがないとね。続きが気になる作品でした。

　　「輝夜姫　１６」　清水玲子　（新刊）【漫画】
　今回の表紙すごいなぁ。背景が菊ですぜ？アヤシすぎるよー。それはさておき、怒涛のようにストーリーが進んでますね。 続きが気になって気になって、仕方がありません。晶はますます男らしく（違う）なるし、由はどんどん人間離れしていくし。（人間じゃないんだっけ？）そして元々のドナーの意識や感情が、いつのまにか肉体の方に引きずられて変化していくところが、そそられます。みんな変わってゆくのね。

　　「銀の勇者　５」　渡辺祥智　（新刊）【漫画】
　完結ですか。ちょっとあっけないかな。４巻で話が広がって、これから面白くなりそうだったのに、これで終わりなの？という感じです。せっかくいい登場人物がたくさんいるのに、活かしきれなかったような。レガートとコードの話ももう少し欲しかったな。魔王も結局、放ったらかしだし。う〜ん、惜しいなぁ。でもじっくり見守っていきたい作家さんではありますね。そして最後にもう一言。リチェってヒロインだったの…？（女じゃないらしいけど）

　　「封神演義　２１」　藤崎竜　（新刊）【漫画】
　今回は泣きましたよ、まじで。いや普通の人なら泣かないだろうな。どこで…と思ったでしょ？答えは張奎の「さようなら」です。ああ、これで本当に「彼」とは永遠にさようならなんだわ…、と切なくなりました。本当なら燃燈さまのこととか、望ちゃんの衝撃の事実とか、書くべき所はたくさんあるんですけどね。やっぱり私にとって「彼」は特別な存在なので。（ここで名前を出せないくらいに）というわけで、もしも楊ゼンが彼に変化なんかしたら決して許しませんからね、フジリュー先生。

　　「クレギオン　ヴェイスの盲点」　野尻抱介　【小説】
　この人の新刊が書店に並んでいたので、どんな小説を書く人なのかなー、と思い買ってみたもの。うん、なかなか面白かったです。かなりしっかりとしたＳＦで、しかもこれでもかっというくらいにリアリティを追求していて。これならどんなコアなＳＦファンでもＯＫね。私はぬるいファンなのでここまでリアルじゃなくてもいいかなー、と思いますが。そっちの方に重点を置きすぎると、登場人物の魅力がなくなる危険があるので。この作品ではそれはないですけどね。皆さんいい味だしてます。

　　「聖霊狩り」　瀬川貴次　（新刊）【小説】
　あ、「闇に歌えば」シリーズだ、でもコバルト…？と思っていたら「ヤミブン」と逆サイドの「御霊部」編でした。しかも「闇がざわめく」の二人組まで登場。一連の作品を読んでいる人には面白いでしょう。私も楽しんで読みました。特に飛鳥井くんがかわいいぞ。これもシリーズになるのかな？楽しみ〜。