作品タイトル   作者名   出版社

「フィーメンニンは謳う」   山口美由紀

  (白泉社/花とゆめ 全5巻)  
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 ロマンティックファンタジー
あらすじ

 勉強に、バイトに大忙しのリーナは、道端に咲く花に目を留める「ゆとり」もないがむしゃらな毎日を送っていました。そんなリーナの前にいきなり現われた、愛らしい女の子。彼女はおとぎばなしのような世界からきた、妖精の女王さまだったのです。リーナは、なりゆきでそんなファンタジー世界を、よりにもよって、一番嫌いだったライバルのユリウスと共に訪れることになります。そして、少女を守る美しい戦士シルヴィや、おちゃめな妖精ファーたちと共に、不思議世界を旅していくあいだに、この世界の行方や、女王はどうなるのか、といった謎がだんだんと明らかになってゆくのでした。

おすすめポイント
 ヒロインのリーナには初恋の男の子がいました。が、その男の子の面影は覚えているものの、誰だったのか、どんな状況だったのか、全く記憶に残っていません。それどころか、幼い頃のことも思い出せないのでした。そんなリーナがあの男の子はもしかしたらシルヴィだったんじゃないか、それともユリウスだったの? と二人の青年の間で心が揺れ動きます。大人しく黙っていれば(笑)夢の国の王子様のように美しい積極的なシルヴィと一見ぼんやりして女心もわからない変人のようで、実は心優しいオトナのユリウス。リーナはいったいどちらと結ばれるのか? こちらも気になるところです。
 作品と合ったやわらかで繊細なタッチの絵柄も魅力的。
心に残ったこの一言
 「そんなふうに笑っててくれ、リーナ。いつも」
             ――ユリウス (2巻P179)
こちらもおすすめ!
 「タッジー・マッジー」
   (白泉社/花とゆめ 全6巻)  
 「フィーメンニン」の続編になります。人に言えない秘密を抱えるロッテは金の髪の美しい青年シルヴィと出会い…? フィーメンニンは「あちら」側の話でしたが、タッジー・マッジーは「こちら」が舞台になります。合わせて読むと、より楽しめるでしょう。

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