作品タイトル   作者名   出版社

「パームシリーズ」   伸たまき(獸木野生)

(新書館/ウィングス 1〜25巻 以下続刊)
  (新書館/文庫 1〜9巻 以下続刊)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 西海岸探偵物語(あるいはジェームスの牧歌的日々)
あらすじ
 この話は西海岸に住む、全くやる気のない探偵カーターの所にジェームスがやってきたことから始まります。ジェームスは強面の大男で、しかもムショ帰り。それだけでもすごいのに、とんでもない天才的な頭脳の持ち主です。マフィアの組織をつぶした、とか、たくさんの人を殺しているとか、誤解されていますが、本人は穏やかで、牧歌的な人間だと思っています。そして自分の頭脳や、腕っ節を、軍事や悪事に利用されたくないがために、事件や、面倒なことに関わりたくない探偵(ということ自体おかしいが)カーターの助手となるのです。
おすすめポイント
 カーターはかつて医者であり、本人も医者になるために生まれてきたような人間で、全く探偵には向いておらず、それを承知で自虐的な気持ちで探偵になっています。そんなちょっと屈折した、一筋縄ではいかないカーターとジェームスは名コンビだといえるでしょう。
 彼らの他にもライオンが恋人のアンディや歩くサボテン毒舌少女のアンジェラなど、個性的な人物がいっぱい登場します。すごく深刻なストーリーから、コメディータッチなものまでいろいろですが、まるで映画を見ているようなセリフ回しや、画面構成には、ただただ魅せられてしまうばかりです。
心に残ったこの一言
  「世界はお前が生まれた時始まって、死んだ時に終わるんだ。
    だからその体に熱量のあるうちは…闘え…!」
      ――ジェームス・ブライアン (5巻P19)
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