作品タイトル   作者名   出版社

「高校生探偵 北詰拓シリーズ」   森次矢尋

(白泉社/花とゆめ 1〜14巻 以下続刊)
   シリーズタイトル一覧
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 高校生探偵ミステリー(あるいは仁と拓の兄弟愛)
あらすじ
 犯人あての好きな高校生、が、刑事である兄のが絶対やってはいけない、と禁じているのにもかかわらず、事件があると首を突っ込み、犯人あてをやってしまうストーリーです。基本的に読みきり形式で、拓の周りに起こる殺人事件などを解決していくことになります。
 普段はボーっとしていて、成績も良くなく、おっちょこちょいの拓なのですが、事件のことになると、とんでもない記憶力と、推理力を発揮し、しかも、凄みのきいた人物に豹変します。まるで二重人格のように、全く違う人物になってしまうのですが、それこそが、兄が「犯人当て」を絶対にしてはいけない、と言う理由になっているのです。拓の過去や、「犯人当て」をしている時に出てくるもう一人の拓とは何者なのか、が次第に明らかになってゆくのですが…。
おすすめポイント
 ちゃんとしたトリックや意外な犯人など、推理ものとしても十分読み応えのある作品です。そしてそれ以上に、拓と仁の心の絆が描かれているのが良いんです。ストーリーが進むにつれて、どんどん拓のことが明らかになってゆくのですが、例えどんなことがあろうとも、兄の仁は拓を護りつづけ、支えになるのです。推理ものが好きな方だけではなく、広い範囲で読んでもらえる作品ではないでしょうか。
心に残ったこの一言
  「約束したろ?…昔。 お前を一人にはしないって」
     ――北詰仁 (封じられた悪意 P122)
こちらもおすすめ!

 「オーバー・ゾーン」 (白泉社/花とゆめ 1,2巻)
 近未来を舞台にした、スリルとサスペンス。


◆「高校生探偵 北詰拓シリーズ」
シリーズタイトル一覧

黒いスポットライト
鈴屋東高殺人事件
見えない殺意
未解決犯罪
闇の消失点
封じられた悪意
蒼のイマージュ
ファースト・コンタクト
殺戮のモーション
狩人なら誰でも
喪われた封印
空白のシーズン
双頭の孤影(シルエット)
鍵となる者

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