作品タイトル   作者名   出版社

「華夜叉シリーズ」   田辺真由美

  (秋田書店/ボニータ 1〜17巻 以下続刊)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 妖怪ラブストーリー、陰陽師つき
あらすじ
 白狐の姫君である薔子は、ある日一人の青年と出会います。妖怪である彼女にとって人間は、おいしいごちそう。しかも彼は特に美味しそうな肝の持ち主でした。が、やがて彼女は彼に恋をしてしまいます。彼の名は安倍晴明。天下に名だたる陰陽師でした。そして二人はいつしか人間と妖怪という枠を超えて結ばれるのです。
 ただこの姫君は食いしん坊でがさつで乱暴で、どうして晴明が彼女を好きなのかよくわからないような女性なのですが、彼女のまっすぐで一途で思いこんだら命がけな所がよかったのでしょう。彼は特殊な人ですから、妖怪なども身近だし、式神なども使うために普通の女性だったらついていけないのかもしれません。
おすすめポイント
 この作品の魅力はシリアスな二人の恋愛も気になるところですが、それ以上にコミカルな場面がちりばめられていて、ほのぼのしたところがいいんです。白狐の子供達の「一孤」「ニ孤」「三魂」が姫にいびられたり、無理難題を押し付けられたりする所や、姫の父親が安倍晴明の肝を食おうとしていろいろ画策するものの、結局姫に叱られたりする所などはとても笑えますし、キャラクターが生き生きしていて魅力的なのです。晴明さまはなかなかの美形ですから、ファンの人もイメージが壊れることはないでしょう。あんまり晴明さまはコメディーなシーンには登場していませんし。
心に残ったこの一言
  「お互いを求め合い、愛しむ心があれば、
     人と妖かしの間に垣などあろうか」
        ――安倍晴明 (1巻P185)
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 「美女と野獣」 (秋田書店/ボニータ 全9巻)
 中世ペルシャ風(?)とでもいうような場所が舞台。銀のルーシャと呼ばれる妖魔ハンターと戦士のロキの冒険のストーリーです。ファンタジー風ですね。ちょっと「華夜叉」とは違った趣ですが、こちらも面白いですよ。

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