作品タイトル   作者名   出版社

「悪魔の黙示録」   高橋美由紀

   (秋田書店/ホラーコミックス 1〜23巻 以下続刊)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 ミステリアスロマン+ホラー風味
あらすじ
 主人公の瑠架は悪魔を倒す力を持った特殊な人であり、奇跡を起こす「救世主」ですが、中身はごく普通の少年のままなので、「救世主」でいるためには一人の人を好きになってしまってはいけない、など悩み、そのために葛藤もあります。彼を助けるために集まる仲間たちも特殊な力を持つことになりますが、仲間たちも、ただ彼を助けたい、という思っているだけの普通の人々です。その彼らが「悪魔」に立ち向かって行くのですから、危険にさらされたり、命を落としそうになったりすることもあります。それでも彼らは戦いつづけてゆくのです。
おすすめポイント
 この作品は、確かに「悪魔」や「魔物」や「天使」がでてきたりしますが、そういう特殊な状況ではあっても、描かれているのは、キャラクター達の友情や愛情です。ごく普通の人間であろうとする瑠架と、ただ彼の力になりたい、そばにいたい、という想いだけであつまる「選ばれし」仲間たちも、やはりごく普通の人間。それだけではなく、「敵」としての「悪魔」たちも、とても人間くさいところがあります。そのために荒唐無稽のストーリーでありながら、すんなりと感情移入できますし、感動して涙することもあります。
 まだ連載中なので、彼らのハッピーエンドを期待するばかりです。
心に残ったこの一言
 「ぼくは人間なんだ。
   人として…、普通の人として生きていきたいんだ」
    
 ――藤木沢瑠架 (2巻P27)
こちらもおすすめ!
 「天をみつめて地の底で」
 (秋田書店/ホラーコミックス 1〜18巻 以下続刊)

 こちらの方も「悪魔」と戦う人たちの話ですが、メインは戦いよりも恋愛が重視されます。主人公は「天使」を好きになってしまった少年で、天使を天に帰す為に二人で旅を続けるという話です。少年は天使を愛するがゆえに、天に帰してあげたくて、しかし、天使も彼を愛しているので、天に帰りたい気持ちもあり、彼と別れたくないという気持ちもあり、悩みます。そして天使を地獄に堕とそうとする悪魔による妨害もあります。果たして二人は幸せになれるのか?!こちらもまだ連載中。
心に残ったこの一言
 「僕はね、僕は君と同じ世界に生まれたかったんだ…」
    
 ――麻宮洋 (14巻P65)

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