作品タイトル   作者名   出版社

「ツーリングエクスプレス」   河惣益巳

(白泉社/花とゆめ 1〜28巻)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 ロミオとジュリエット現代版(ただし男同士)+国際的陰謀付き
あらすじ
 この作品は、美貌の殺し屋ディーンと刑事シャルルの恋愛、というクサいほどのラブストーリーです。ただそれが男同士なんですがね(^^;)。そして、ラブストーリが主ではあるんですが、メインテーマとして、謎の殺し屋ディーンの過去に迫るストーリーがあります。
  ディーンの過去を知っているものは、彼の手によって次々と殺されてしまって、もう誰も彼のことを知ることは出来ないだろう、と思われるのですが、こともあろうに、シャルルの義理の父親である刑事のエドが、ディーンの過去に近づくことになり…。ディーンは当然ながら、エドを殺さなくてはならなくなり、しかし、シャルルも愛しているので、彼が苦しむことはなるべくならしたくなくて、葛藤します。シャルルも自分の存在がエドとディーンを苦しめていることを知りながらも、ディーンのそばにいたいという気持ちは抑えきれないのです。
おすすめポイント
 やはりストーリーのメインになるのは、二人の「愛」なので、男性同士の恋愛が好きな方には文句なくおすすめですが、それほどでもない、という方でも、二人がどうやってこれを乗り越えてゆくのか、二人の愛はどうなるのか、が気になってぐいぐい引き込まれてしまうのではないでしょうか。でも、二人が結ばれるかどうかは読んでからのお楽しみ、ですね。ただちょっと絵が個性的なので、好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。それと、かなりきわどいラブシーンもあるので、15歳以下にはおすすめできないかも。
心に残ったこの一言
  「あいつは俺やお前みたいな自分しか信用できない人間じゃない。
    神も天使も精霊も、人間すら信じているんだからな」
     
 ――ディーン・リーガル (21巻P15)
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