作品タイトル   作者名   出版社

「うしおととら」     藤田和日郎

(小学館/サンデー 全33巻+外伝1巻)
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
 妖怪アクションもの(あるいは、うしお少年の成長物語)
あらすじ
 これは自分の家の蔵の地下室で、奇妙な槍を見つけてしまった少年うしおがその獣の槍に貫かれて封じ込められていた妖怪とらを開放してしまうことから始まります。それからうしおの周りには不思議なことが起こり始めます。妖怪に襲われたり、それを槍を使って退治する時に自分が変身してしまったり。そして、ついには倒すべき最後の敵が現われます。その最強の敵を倒すために、とらや他の仲間達と戦いに行くのですが…。結末は最高にドラマティックです。涙なしには読めません。
おすすめポイント
 この作品の魅力のひとつに、個性的なキャラクターたちが上げられます。「うしお」は典型的な少年マンガのヒーロータイプの強く明るく元気な子ですが、「とら」はひとあじ違います。はじめはうしおを食べようと狙っているのですが、次第に友情が芽生えてきて、いいヤツになってゆきます。他にもうしおの幼なじみの「麻子」と「真由子」がいますが、この二人は何があっても前向きで、決してくじけない性格で、けなげにうしおを助けようとします。特に、真由子がとらと仲良くなってゆく所がいいですね。
 ただの乱暴モノの妖怪(笑)だと思っていた「とら」の正体も、話が進むほどに明らかになってゆきます。驚きますよ、本当に。やっぱり泣けてしまいますし。
心に残ったこの一言
  「泥なんてなんだい!」 ――蒼月潮 (19巻P67)
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 「からくりサーカス」
 (小学館/サンデー 1〜22巻 以下続刊)
 人を笑わせていないと死んでしまう奇病「ゾナハ病」にかかってしまった鳴海は…。

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