作品タイトル 作者名 出版社
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「エロイカより愛をこめて」 青池保子 (秋田書店/プリンセス 1〜26巻 以下続刊)
(秋田書店/文庫 1〜16巻 以下続刊) |
作品ジャンル(管理人の独断で決定)
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国際的スパイ活劇(あるいは伯爵の華麗な怪盗物語) |
あらすじ
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この作品は泥棒のエロイカ(伯爵)とNATO軍のスパイである少佐の周りに起こる事件の数々です。伯爵は泥棒なので、彼の審美眼にかなったものを盗みにいくだけですが、そのたびに事件に巻き込まれます。そしてその事件を解決するのが少佐です。少佐はスパイなので、当然国際的な軍事機密を扱ったり、他国のスパイとの戦いがあったりします。そうした世界をまたにかけた少佐の、いわば007ばりの活躍がストーリーの中心になっています。でも主役は伯爵なんですよね。多分。 |
おすすめポイント
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伯爵は少佐を好きなのですが、少佐には全く相手にされていません。それどころか、毎度やっかいごとを引き起こすために、嫌われているほどです。そのくせ事件が起こると、協力し合わなくてはいけない局面になるので、少佐はイヤイヤながら伯爵と手を組みます。ふたりの間には友情があるような、ないような、微妙な関係がまた、魅力なのです。
リアリティを追求している少女マンガらしくない絵ですが、抵抗がない人はぜひどうぞ。ただ、女性はほとんど出てきません(笑)。その分男性はたくさん出ますよ。おじさんばっかりですが。 登場キャラクターたちの個性の強さといったら。一目見たら忘れられないような人ばかりです。特に衝撃的なのは「ジェイムズくん」でしょう。不潔と貧乏をこよなく愛す、けちけち人生、それが彼です。ジェイムズくん、でフルネーム(笑)。くんも名前の一部になってしまっているんです。 |
心に残ったこの一言
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「おれは今、きさまに対して怒るわけにいかんのだ。 だから怒らせんでくれ」 ――エーベルバッハ少佐 (19巻P97) |
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「アルカサル―王城―」 (秋田書店/プリンセス 1〜12巻 以下続刊) 中世スペインを舞台にした、カスティリア王国のドン・ペドロ王を描いたものです。 |