「ミニおすすめコーナー」

ここではちょっとイイものを紹介しています。コメントも短め。
主に短編が多いので、気軽に読んで頂けるのでは。
「マンガの部屋」でオススメしている方の短編もあります。
いきなりあっちは巻数が多くて入り辛い、という場合にもどうぞ。
(読書日記をまとめただけという説もあり …苦笑)


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(アイウエオ順・敬称略)

  【な】
「毎日晴天! 全2巻」  二宮悦巳/菅野彰
(徳間書店/Chara)
大河の姉が結婚したのは担当作家で元クラスメートの
大反対の大河をよそに姉は失踪…!?
キャラクターとにかく生き生きしています。絵も繊細で丁寧でキレイだし。でも二人がもうすでに最初から両想いっぽかったのに、どちらからも何も言わないので、じりじりしちゃいました。もしかして、私の思い過ごしか?と不安になったくらい(笑)。原作も読んでみたいかも。 (注:BL…かな)
 

  【は】
「雨柳堂夢咄 1〜9」  波津彬子
(朝日ソノラマ/ネムキ)
骨董品店の雨柳堂にはいわくありげな品が集まってくる。
の出会う人々や骨董品たちの優しい話…。
どれも素敵な作品です。ちょっとじーんとさせてくれるし、ぬくもりがあって、繊細な絵柄ととても似合ってますね。やっぱり骨董品っていうのは金額に換算できない思い入れとか、歴史の重みとか、たくさんの人の手が触れたぬくもりとか、そういったものが人を惹きつけるのでしょうか。なんてもっともらしく書いていますが、骨董品屋さんに入ったこともない私。だって敷居が高いんだもん。ペテン師青さんがカッチョイイ。蓮くんと仲がいいのか悪いのかよく分からない関係もヨイですね。
 
  「千年の雪 1〜2」   葉鳥ビスコ
(白泉社/花とゆめ)
生まれつきの心臓病で余命いくばくもない千雪
血が嫌いな吸血鬼トウヤと出会い…。
千雪ちゃんがひたむきで一生懸命で可愛いです。美少女なのに性格は結構さばさばしているところもイイ感じで。いつもうじうじ悩んでいる暗めのトウヤくんも好きですが、普通でいようと必死になって明るく振る舞っている砂月くんにめろめろー。単なるナンパ野郎じゃないところがいいんだよねー。
 
「彼方から 1〜13」  ひかわきょうこ
(白泉社/花とゆめ)
異世界に飛ばされた典子は、謎の青年イザークと出会い、
二人は心を惹かれあうが…。
とにかく面白いです。一気に読めます。ありがちな異世界スリップものですが、ノリコがあくまでも普通の女の子なのが良いです。お約束な展開も王道の少女漫画らしくて好き。イザークの秘密が明らかになるにつれて、ますます面白さがヒートアップしますよッ。
 
  「MとNの肖像 全6巻」   樋口橘
(白泉社/花とゆめ)
一見すると、まともなみつる夏彦には、
人には言えない秘密があって…。
バ、バカな話だ…。でもこのどこか遠くにイッちゃっている所が、思い切りが良くて好きです。いさぎよいね。キャラクターたちの妙に濃い顔とすごいリアクションは、思わずクセになってしまいそう。すごくハマるというタイプの作品じゃないですが、理屈抜きに楽しめるのって大事だよね。ひじりんごがイイ味出してます。
 
「とらわれの身の上 全5巻」 樋野まつり
(白泉社/花とゆめ)
昂上家の新しい当主、鈴花の出現には戸惑うが、
鈴花の目を見た途端に「下僕発作」が起こり…。
思いっきり「下僕」な恵が笑えます。でもコメディーはこれでなくっちゃ。絵もきれいで好感が持てるし、ちょっとじーんとさせるシーンもあるし。しかしこの話は、女の子の煩悩そのものですね。いきなり見ず知らずの美形がひざまずいて「私はあなたの下僕です」なーんて。
 
「螺旋形男子」  吹山りこ
(ビブロス/ビーボーイコミックス)
山崎は学生寮でずっと探していたシキシマキヨムと出会うが、
彼はクマのぬいぐるみオタクで…?
うあ〜、可愛い話や。絵も文句なく可愛いし、キャラクターもなんだかめそめそしちゃって可愛いね。こういう所がヤダという人もいそうだけど、私は好き。読んでいて、胸がきゅーんとなっちゃうのね。すっかりハマってしまいました(笑)。プーちゃんの一生懸命さと敷島くんのめろめろぶりが見ていて楽しい。二人のすれ違い加減もちょうど良くて。じりじりしつつも、感動できました。それにクマも可愛いしー。 (注:BLデス)
 
「かたつむり前線 全7巻」  藤川佳世
(白泉社/花とゆめ)
ストレスが溜まると「かたつむり」に変身してしまうという
梶原の秘密を知ってしまった朝子は…。
梶原くん、好きだ〜!(笑)。こういう外見と中身の違う人ってツボですね。しかも弱々なところがヨシ。支えてあげたいー、と思っちゃいます(苦笑)。鹿上くんも可愛いし、いっちゃんは素敵だし、芙美さんはキレイだし。ああ、いいなぁ、朝子(笑)。やっぱり朝子には梶原くんと結ばれて欲しいですが、今のような微妙な三角関係(?)もいいんだよね〜。あ、佐倉くんのこと書くの忘れた…。
 

  【ま】
「遥かなる時空の中で 1〜6」  水野十子
(白泉社/花とゆめ)
異世界に引き込まれた女子高生・あかね
実は彼女は、京の命運をにぎる龍神の神子で、
彼女の周りには「八葉」と呼ばれる男たちが現れる…。
言うまでもなく人気ゲームの漫画化ですが、ストーリーもちょっと違うので、ゲームをやった方もやってない方も要チェック。これだけ男性キャラがいたら、とりあえず誰か一人くらいは好みのタイプがいるはずだ(笑)。やっぱりこれは萌え萌え話なのよね。クサイ台詞もカッコイイ八葉さまたちならば、嬉しいのよ。
 
「真綿の王国 1」  南野ましろ
(幻冬舎/ルチル)
一見すると、単なる可愛いうさぎのぬいぐるみ麦太は、
実は人間にもなれたりして。そして恋人もいたりして…?
とにかく麦太が可愛い、可愛すぎるうー。悶絶してます。もう麦太ったら、犯罪的なまでに可愛いね。顔も可愛い。性格も可愛い。妙な関西弁も可愛い。もちろんウサギだって可愛いし。…可愛いしか感想ないんかい(苦笑)。自分が「綿」だからってガマンしているけなげさがたまりません。 (注:BLデス)
 
「HALF FANTASIA 全3巻」  村上左知
(冬水社/いちばん好き)
の前に現れたのは天界人のイサナ
彼は昴の心を使って翼を作るというが…?
この人の作品は私にとっては全然ハズレがないのですが、これが一番面白かったかな。ストーリーや設定も好みだし、途中までの展開がぐぐっと切なくて、読んでいるうちに、思わず胸がきゅーんとなっちゃいました。やたら感動するしさ。なんでしょうね私ったら(苦笑)。絵や表現方法が好きなのかなぁ。他の人が読んだら、なんで?と思うかもしれないです。私の心の中の琴線にぴったり来るのかも。
 

  【や】
「AS YOU WISH」  山田睦月
(新書館/ウィングス)
ある日、の前に現れた転校生は
「君の望みを叶えるためにやってきたロボットなんだ」と言う…。
絵はちょっと古い感じですが、山口美由紀さんのような、めるへんめーかーさんのようなストーリーがツボ。痛いところを突いてくれます。どの話も思い当たることがあったりして、読みながら、ちょっと悶絶しちゃいましたが。トラウマにぐさぐさっとね…。それでも同じような気持ちだったり悩みを持っていた主人公が救われる話なので、私も一緒に救われました。ありがとう。
 
「伯爵カインシリーズ」  由貴香織里
(白泉社/花とゆめ)
美しき伯爵カインの周囲はいつでも死に満ちていて…。
ゴシックホラーで、耽美で、猟奇で、痛々しくて、19世紀のイギリスで、貴族で、退廃的で、毒と薔薇に溢れております。これらのキーワードにピンと来る方はぜひどうぞ。後悔させませんよ(笑)。シリーズとはいえ、初期の作品はずいぶん絵が違いますが、雰囲気はそのままです。個人的にはリフくんが好み。
 
「同細胞生物。」   夢花李
(大洋図書/CRAFT)
知り合ったきっかけは他愛もない出来事だった。
それがいつしかすっかり親友の横田中川なんだけど…。
レジで630円です、と言われた時には「高すぎッ」とショックを受けましたが、買って良かった(笑)。高いだけあって紙もいいし、装丁も凝っているし。それになによりストーリーがいいね。全編にただよう「たどたどしさ」がたまらなく好きです。手探りで少しずつ近づいていく、という感じの。心の細胞が同じって言うフレーズもぐぐっと来ました。(注:BLデス)
 
「彼は花園で夢を見る」  よしながふみ
(新書館/ウィングス)
ファルハットは西の国の美しい花園のある屋敷で、
どこか乾いた瞳をした男爵と、その娘と出会い…。
この人はどの作品も好きなのですが、私のイチオシはこれ。切なくてちょっと泣けてしまうストーリーで。話の盛り上げ方がすごくうまいです。驚きのラストもあったりしますよ。画面は妙に白っぽいけど、スカスカした感じがしないのは空間の使い方が絶妙だから。「間」っていうのかな、そんなのがあるんですね。
 
「西洋骨董洋菓子店 全4巻」  よしながふみ
(新書館/ウィングス)
洋菓子店を開こうとしたの前に現れた天才パティシエは、
かつて手ひどく振った相手で、しかも「魔性のゲイ」…?
ケーキを食べたいぞ。これを読んでケーキを食べたくならない人はいないな。それはさておき、この本、ぱっと見の雰囲気で買っちゃったので、読んでみてびっくり。こんな話だったのね…。買おうかな、と思った人はあらすじを読んでからにしましょう。私は面白かったですが。「魔性」って…(笑)。でも彼は結構好き。こんなお店があったら行ってみたい。いや絶対に行く。私のイチオシは千影です。 (注:これはBLかな…)
 

  【ら・わ】
「きんぎんすなご−金銀砂子」  わかつきめぐみ
(講談社/KCDX)
エリートだったにーさんは全てを捨てて星を手に入れた。
じゃあ、私は?いったい何がしたいんだろう…。
これはぜひ、迷ったり悩んだり疲れたりしている方に読んでもらいたいです。みんなきっと自分の「星」が見つけられるはずなんだよね。いつか天の川ぐらいに私も「星」でいっぱいにしたいです。百合子さんみたいにね。メインキャラの割に影の薄いにーさんと、我が道を行く夏目さんが好き(笑)。
 
「Flower 1〜4」  和田尚子
(集英社/マーガレット)
中学生のは事故にあい、車椅子の生活になってしまう。
竜太への恋心はどうすれば…。
ごく普通の女の子である葵が、車椅子で頑張っている姿に心を打たれます。こういう話を読むと、日本は障害者の方が暮らしにくい国だな、と思いますね。もっともっと福祉に力を入れて欲しいものです。国が狭いということもあるでしょうが、車椅子が普通に動けるようなスペースなんて、全然空いてないもんね。でも葵ちゃんが、特殊な子、特別な子、と思っちゃいけないんだよね、きっと。

 

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