ゲームの部屋

リスト(ジャンル別)

  注)プレイステーションのみです。私の趣味でジャンルが片寄っています。ごめんね。

■RPG■

◆俺の屍を越えてゆけ

 この作品は、朱点童子に呪いをかけられてしまった一族が、朱点打倒の悲願だけを目的に頑張ってゆくゲームです。
 その呪いとは、「長くても寿命は2年(だいたい1年半くらい)」「人との間に子供を作れない」というもので、最初に登録する主人公も、あっ!という間に、生きて、死んでゆきます。まさに「俺の屍を越えて」ゆくのですね。その短い時間の中で、いったいどれほどのことが出来るのかといえば、まず何も出来はしない、といった方が良いでしょう。ただ、後世に望みを託すだけなんです。自分の子供も、孫も、ひ孫も、どんどん死んでゆきます。それはちょっと切ないほどですが、この運命を断ち切る為には朱点を倒すしかないのです。基本的にはほとんどストーリーらしきものはなく、戦い戦いまた戦い、そしてごくたまに神様と交わり子作り(笑)をする、この繰り返しです。
  私にも、このゲームがなんで面白かったのかよく分からないのですが(苦笑)、何だか分からないままに、思いっきりハマりました。実際のところ、こんなゲームは見たこともないです。一応RPGに分類しましたが、どこに入れればいいんだ、と悩んだくらい。とにかく衝撃の連続でした。そして、見事に朱点を倒した後にも、衝撃の事実がやってくるのです。あ、ちなみにお相手してくださる神様は皆さん美男美女ですよ(中にはトンでもないのもいるけど…)。


◆かえるの絵本


 この作品は、呪いでかえるになり、記憶を失ってしまった主人公が、その呪いを解くために、手がかりを探していく話です。
 酒場で仕事の依頼を聞いたりして、こなしたイベントによって、ストーリーが変化します。依頼されたイベントをちゃんとした形で終えると、「絵本」が作られます。絵本を集めるだけでもやりがいがあるでしょう。そしてマルチエンディングになっているので、全部のエンディングを見るためには、繰り返しプレイすることになりますね。はっきりいって、何回でも遊べます。
  主人公は男の子と女の子が選べ、職業も自由に選べるので、自分の好みで育てることも出来ます。ほのぼのした雰囲気と、かわいらしいイラストで、誰でもすぐに溶けこめると思います。ストーリーもそれほど難しくなく、RPGが苦手な人でも、アドベンチャーの感覚でプレイできるでしょう。仲間になってくれる他の冒険者たちと、ラブラブになることもありますし。かわいい女の子も、かっこいい男の人も、美少年もいますよ(笑)。


◆幻想水滸伝

 この作品は、主人公が敵を倒すために、108人の仲間を集めてゆく話です。
 仲間を増やすためのイベントをが次々と起こるので、それをこなしていくのが、主になるストーリーですが、この作品の一番の特徴は、「敵」が魔物だったり、悪の帝王だったりせず、普通の人間だ、ということです。主人公側が正義で、敵が悪、ということではなく、たまたま敵味方になってしまっただけなのです。それは、つまりは「戦争」というかたちになって現れてきます。属する国が違えば、お互いに敵になってしまうのです。そのため主人公は悩み苦しんで、成長してゆきます。
  そのストーリーも奥が深くて、面白いのですが、ただ単純に仲間を集めるゲームだと思っても十分楽しめます。普通にやっていたら、108人もいる仲間をすべて集めるのは至難のワザです。そして、全員が集まらなくても、一応エンディングも迎えられるのですが、やはりベストエンドを迎えるためには苦労してでも全員を集めることが必要ですし、その甲斐はあると思います。最初のプレイで、全員が集まらなくて、悲しいエンディングを迎えても、もう一回プレイしてみて欲しいです。
続編(?)の「2」「3」もあります。
 ちなみに「幻水3」ネタバレプレイレビューこちら

 

◆ファイナルファンタジー10

 この作品については、すでにくどくどと説明する必要はないでしょうが、私自身はFFシリーズの中でもかなり良い出来だろうと思っています。シナリオもキャラクターもいいんです。
 ストーリーは主人公が訳も分からずに、別の世界に連れてこられて困惑しながらも、だんだんと真相が分かってくるにつれて、悩んだり苦しんだりしながら、それでも明るく前向きに進んでいく話です。
 とにかく最初から最後まで主人公の視点で描かれているので、すぐに感情移入できますし、素直に感動してしまいます。ゲーム開始から、しばらくはムービーをただ見ているだけの時間が続くので、戸惑ってしまったり、不満に思ったりするかも知れませんが、そこを通過してしまえば、一気に気分が盛り上がること間違いなしです。
 ゲームそのものの魅力ももちろんのこと、ミニゲームもたくさんあります。それだけでかなりの時間を費やせるでしょうし、やりこもうと思ったら、何百時間でも(ちょっと大げさか)遊びつくせるゲームになっています。これまでのFFシリーズをやっている方はもちろんのこと、FF7以降はちょっと違っちゃったな、と失望している方にも、ぜひこれはプレイして欲しいです。
 ちなみにネタバレプレイレビューこちら


◆ブレスオブファイアIII

 この作品は、竜に変化することの出来る主人公が、自分が何者で、何をすべきなのかを解き明かすために冒険をしていく話です。
 主人公はストーリーの流れのままに進んでいってしまうので、それほど個性はない(というよりもプレイしている自分に近い)のですが、途中で仲間になるキャラクターたちは皆個性的で、楽しいメンバーです。誰も悩みや苦しみを持っていて、今の自分から脱出したいと思っています。そして主人公に何かを求めて共に行こうとするのです。そのストーリーはとても考えさせられるものです。自分がどうすればいいのか、何をすべきなのか。最後の決断では、誰もが頭を悩ませるのではないでしょうか。
 そして、 ちょっと深刻になりがちなストーリーを明るくしてくれているのが、ミニイベントです。ストーリーとは直接関係がないおまけ要素なのですが、それだけでも十分に遊べるだけのボリュームがあります。「釣り」は竿とルアーが選べ、本格的な釣りゲームになっていますし、「共同体」は小さな村を育成するシミュレーションのようなものになっています。村を育てることによって、貴重なアイテムが手に入ったりもします。他にも竜変身のパターンを変えられるジーンシステムや、キャラクターを好きなように成長させられる師匠システムがあって、自分の好みのゲーム作りが可能になっています。いろいろ試してみるといいでしょう。


◆ポポロクロイス物語

 この作品は、全体的に、やわらかいほのぼのした絵と、心温まるストーリーが特徴です。主人公のピエトロ王子は、お母さんを助けるために旅立ちます。その間に仲間が集まってきて、王子を助けてくれます。ストーリーはそれほど長くなく、難しい謎解きもないので、一見子供向けのようですが、大人でも十分楽しめる感動的な作品になっています。 あまりRPGをやったことのない人が、入門編でプレイするにはちょうどいいかもしれません。助けてくれる仲間も個性的で、かつ明るく前向きで、どんな逆境にもめげない強さを持っています。ストーリーが進むにつれ、だんだん希望がなくなり、つらい状況になっていくピエトロ王子ですが、それでもみんながついていてくれるので、頑張って進んでいくことが出来るのです。
 続編もでています。こちらは大分ボリュームが出ました。ストーリーも長くなっていて、仲間になってくれるキャラクターも増えています。それ以上に、美しいムービーがたくさんあって、それだけでも映画のように楽しめるでしょう。番外編のような「ポポローグ」もあります。


◆マリーのアトリエ

 この作品は、RPGというよりは、シミュレーションに近いのではないかと思います。「合成」「育成」といった言葉にピンときたらオススメです。
  マリーは錬金術師になるための学校のアカデミーの生徒です。しかし落ちこぼれで、アカデミーに在籍している間にいい成果を残さないと退学になってしまうのです。そのために与えられた家で錬金術の勉強をしながら、街の人々の役に立ったり、仲間を助けたりします。おもな作業としては、マリーが調合をして、錬金術でいろいろなものを作っていくことによって、経験を積み、成長してゆくのを助ける、ということになります。しかし調合をするには材料が必要で、それを取ってくるには、街の外に出ないといけません。街の外には魔物がいるので、冒険者たちを仲間にして助けてもらうことになります。その間に冒険者たちと仲良くなったり、アカデミーのライバルと競争したり、していくのです。
  マリーがちゃんとよい成績で卒業して、立派な錬金術師になれるかどうかはプレイ次第で変わってきます。毎日調合ばっかりしていても、楽しくはないでしょうし(成績は上がるかもしれませんが)、イベントばっかりやって遊んでいたら、ちっともレベルが上がらないでしょう。イベントも全部やって、しかもいい成績を残そうなんて思ったら、大変。何回もプレイしてみて、いろいろ試してください。
 続編の「エリーのアトリエ」もありますが、マリーからプレイしないと、わけが分からないかも。エリーはかなり難易度が高くなっています。


◆MOON

 この作品は普通のRPGとはまるで違います。RPGというよりはアドベンチャーに近いのかも。RPGの固定観念を覆されるような作品です。
  ある日、ゲームをやっていた主人公は、不思議な世界に紛れ込んでしまうのですが、その主人公とは関係なく、そこの世界の人々は普通に生活をしています。最初はわけも分からず、その世界をぶらついているだけの主人公ですが、自分が元に戻るためには、しなければならないことが分かってきます。そしてそのために、「ラブ」を集めることになります。「ラブ」は世界のあちこちに散らばっていて、人々の悩みを解決してあげたり、欲しいものを持っていってあげたりすることによって、ラブを手に入れることが出来ます。他にも「勇者」が傷つけたモンスターたちを助けて上げることでもラブが手に入ります。
  普通のRPGがモンスターを倒すことによって、経験をつんでいくのと正反対ですね。とにかく「愛」なんです。そしてたくさん謎を解いて、ラブを集めると、ベストエンディングを迎えることが出来るのです。が、それにはかなり大変。でもラブを集める過程がすごく面白いので、謎解きが好きな人にオススメです。そしてごく普通のRPGにはもう飽きた、という人にも。


◆ワイルドアームズ

 この作品は、ウェスタン風RPGです。ヘンな表現ですが、世界観がウェスタンだと思ってもらうと一番近いでしょう。音楽や、登場人物も、そんな感じですしね。
  その世界の中で、自分達の生き方を見つめてゆく主人公たち。最初は一人ずつですが、話が進むにつれて、三人が集まってきます。そして三人で協力し合って、世界を救うことになります。ストーリーは奥が深く、考えさせされるものですが、それ以上に、システムが面白いんです。仲間達の持っている道具を使って、ダンジョンの謎を解いて、先に進んでいきます。簡単なものでは、火を灯すとか、じゃまなものをどけるとか、ですが、どんどん謎が難しくなっていき、攻略本なしで分かる人がいるのか?というくらいのものもあります。そこで頭を悩ませて、解けた時のうれしさといったら。クイズ好きの方や、アドベンチャー好きの方にもおすすめです。少しアクションが必要な所もありますが、それほど高度なワザは必要としないので、苦手な方でも大丈夫。ストーリーと関係なく(ラスボスよりも強い)隠れキャラがいたり、特殊なイベントがあったりで、クリアしたと思っても、まだまだ遊ぶ所が残っているはずです。じっくり、遊んでください。
 そして続編も出ています。世界観は似ていますし、システムも変わりないですが、ストーリーは続いてはいないです。登場人物も全く違っている別の話です。でも雰囲気はそのまま。前作のイメージが崩れることはないでしょう。仲間も増えているし、道具も多くなり、ストーリーもボリュームアップ。今回のテーマは「英雄」ですね。「英雄」になりたい人もなりたくない人も、ぜひどうぞ。



■アドベンチャー■



◆エコ−ナイト


 この作品は、ホラーです。
 たくさんの乗客を乗せたまま、沈んでしまった豪華客船の中で、いったい何が起こったのか。主人公はいろいろな時間を行ったり来たりしながら、その真相を探ってゆきます。船の中には浮かばれない亡霊たちがたくさんいます。その人たちの心残りを見つけてあげることによって、亡霊たちは昇天することが出来ます。たくさんの亡霊たちを昇天させてゆくと、最後には全ての謎が解けることになるでしょう。
  そして、亡霊の中でも、特に凶悪なものは襲ってくることもあります。ですが、主人公はその対抗手段を持っていません。全く戦うことは出来ず、ただ、逃げるだけ。しかも襲われたら、傷つき、ついには死んでしまうのです。亡霊は、灯りが点いているところには現われないのですが、ストーリー上、暗闇を歩かなくてはいけない場面もたくさん出てきます。真っ暗闇を一人ぼっちで歩いていると、チリーンと鈴の音が聞こえてきます。これこそが亡霊が来るぞ、という合図だったりして、いやもう、とにかく怖いです。アクションの要素もありますが、それほどの腕は必要ないでしょう。謎解きはほどほどの難易度で、ちゃんと話を聞いていればわかるものがほとんどです。パズルが好きな方にもおすすめです。
 続編もあります。システムは変わっていませんが、こちらの舞台は古い洋館です。船よりもこちらの方が怖いです。ハラハラどきどきするのも同じ。かなりパワーアップしているかも。


◆クーロンズ・ゲート―九龍風水傳―


 この作品は、ホラーかなぁ。簡単にジャンル分けが出来ない作品なんですよ。
 こちらの世界と、とても良く似たパラレルワールド『陰界』に導かれた主人公は、この世界のことも、自分がここに来た理由も良く分からぬままに、さ迷い歩きます。どこからどこまでも謎だらけの世界で、主人公は一人の少女と出会います。小黒(シャオヘイ)という名の彼女は、自分の双子の片割れが自分を呼んでいるので、探しに行くというのです。主人公は彼女を助けていくうちに、自分の使命を知ることとなるのでした。
  実は、このゲームだけは、全ての人にオススメすることは出来ません。理由はいろいろありますが、まず世界がグロくて、おどろおどろしくて、奇妙に歪んでいることでしょうか。そんな世界に住んでいる人々ですから、まともな人はごくわずか。話をしていても、ちょっといやーな気分にさせられること請け合いです(笑)。そして『妄人』という存在がまたスゴイんですよ。いつでも「妄想」をしていないと「物」になってしまう彼らは、すでに人と物が混じった姿をしており、そのインパクトたるや、ひとめ見たら忘れられませんぜ。
 そうそう、町を歩く画面のカメラワークがゆらゆらしているので、かなり酔うかもしれません。ダンジョンも3Dなので、こちらも酔ってしまうかも。そういう意味でも苦手な人にはオススメできないかな。それでも大丈夫、やってみたい、と思った人はぜひどうぞ。きっとあなたの好きな世界のはずです。とにかくこんな世界を描いた作品は、今まで見たことがないことだけは確かだしね。


◆探偵神宮寺三郎シリーズ

 この作品は、推理物です。たくさんありそうで、意外と少ない本格的な推理物ですが、特徴的なのは、「ハードボイルド」なところでしょう。これはかなり、大人向けの作品ですね。
  事件を解くのは渋い二枚目の探偵、そして美人の助手。二人の関係はくっつきそうでくっつかない、微妙な所ですが、そこがまた良いんですね。基本はコマンドを選んでストーリーが進んでいくタイプです。そのコマンドの中にも「タバコを吸う」なんてのがあったりして。タバコを吸うと、ひらめいたり、推理を披露したり、考えをまとめたり、する重要コマンドです。やることがなくなったら、タバコを吸う、ですかね。この時のライターをつけるシュボッという音がまた、いいんですよ。
  作品も何作か出ていて、シリーズになっていますが、ストーリーは続いているような、続いていないような…。美女の助手の過去にからんだストーリーがあり、それをやっていないと分かりにくいかもしれません。ま、順番にやればいいんですが。そしてストーリーは本格推理なので、ミステリー好きにもおすすめです。その他にもおまけモードがあり、ミニストーリーが楽しめたり、パスワードを集めると、キャラクター紹介が見られたり、などなど、楽しい要素がいっぱいです。ぜひ、シリーズを順番にやってみてください。


◆東京魔人学園剣風帖

 この作品は、オカルトアドベンチャーです。ぱっと見はキャラクターの印象がかなり濃いのと、ストーリーがオカルトで、暗くもあり、とっつきにくさがありますが、ぜひ、女性にプレイして欲しい作品です。
  ストーリーよりなにより、この作品の一番のポイントはたくさんのキャラクターたちとの楽しいおしゃべりにあります(いやストーリーもいいんですけどね)。しかも今までに無かったシステムで、プレイヤーはコントローラーのボタンを押すだけ。それによって、話している相手がいろいろな反応を示してくれます。主人公のセリフを選択するわけではなく、相手の反応を見ることで、自分がどんな表情で、どんなことを言ったのかを推測する、という画期的なシステムです。だからこそ、感情移入が出来るんです。
  キャラクターの数もハンパではなく、仲間になる人で男女12人ずついますし、感情入力に失敗すると仲間になってもらえなかったりもして、何回でも遊べます。1回目は普通に「友」や「喜」などを押してみて、2度目以降では、いろいろ遊んでもいいですね。主人公は男性ですが、男性キャラクターに「愛」を入力すると、相手の反応が面白いです(笑)。他にも無意味に「悲」しんでみたりすると、「どうした?」なんて言ってなぐさめてくれることも。
  ストーリー自体は仲間になる人がプレイ次第で、いたりいなかったりするくらいで、基本は1種類しかありません。アドベンチャー形式で会話によって進んでいくので、行き詰まることはないでしょう。途中にタクティクス形式の戦闘がありますが、これも楽しいです。超がつくほどの個性的なキャラクターたちにぜひ、会ってみて下さい。ちなみに私はこれ以上面白いゲームにあったことはありません(きっぱり)。
 とはいえ、癒しやなごみをこのゲームに求めてはいけません。むしろ、ストーリーは基本的には暗くて重いものが多いです。テーマも深く考えさせられるし。自分のことのように本当に悩みます。自分はなんの為に生きているのか、なんてことを真剣に考えされられる作品です(いやホント)。主人公たちと悩み苦しみ、そして、最後には一緒に救われていく。それがこの作品の醍醐味でもあると思うのです。
 「剣風帖」で悩み足りなかった方は、ぜひ続編の「東京魔人学園外法帖」をどうぞ。こちらの「陰」ディスクは嫌というほど悩ませてくれるでしょう(苦笑)。冗談じゃなく、もう本当に暗いから(笑)。「剣風帖」の先祖の話で幕末が舞台です。歴史好き、幕末好きにはちょっと嬉しい場面もあり。試しにこちらからプレイしてみるってのもアリですよ。


◆どきどきポヤッチオ

 この作品はもしかしたら、恋愛シミュレーションかも。それだけじゃない所もあるので、ジャンル分けしにくい作品なんですね…。
 ストーリーは、主人公の男の子が夏休みの間だけ、いとこのおねえさんのパン屋さんを手伝って欲しいといわれます。そして、そのパン屋のある小さな村で、ひと夏を過ごすことになります。基本的に主人公はパンの配達をするだけの毎日です。パンの配達を極めたからといって、何があるわけでもないですし、ただ、村の人々と話をしたりして、仲良くなるだけでもいいんです。もちろん村にはかわいい女の子もいて、ラブラブになることもありますが、そうしないで、いとこのきれいなおねえさんを狙うのもアリです(笑)。村の少年たちと友情を深めるのもいいですし、お年よりのグチを聞いたり、友達のお母さんの悩みの相談にのってあげるのもいいでしょう。とにかく何をしてもいいし、なんにもしなくてもいいんです。何もしなくても夏休みが終われば、村とはお別れになります。その時に、いい思い出が出来たかどうか、だけです。とにかくイベント数が膨大で、1回では決して全部見ることは出来ないでしょうし、女の子達もみんなかわいくて、目移りしてしまいそうです。男の子はもちろん、女の子にもおすすめですよ。キャラクターもバンバンしゃべってくれますし、絵も可愛いです。


◆ポリスノーツ


 この作品はSFアドベンチャーです。
 主人公は未来世界の刑事で、最初はそれほどでもないと思われた犯罪が、どんどんスケールが大きくなってついには世界規模になります。その巨大な悪に敢然と立ち向かう、一刑事。刑事もののアクション映画が好きな人におすすめですね。主人公と、相棒のしゃれた会話とか、随所にはさみこまれたアクションシーンとか、とても映画的です。声優陣も豪華ですしね。
  ストーリーも本格的なのですが、それ以上にすごいと思うのが、SFの世界観です。本当に細かい所まで設定がしてあって、かなり細部まで作りこんでいるのがよくわかります。基本的なストーリーはコマンド入力のアドベンチャー形式で進んでいくのですが、画面上のものを「調べる」と、ほとんどありとあらゆる所にコメントが入っているのには驚いてしまいます。全くストーリーと関係なさそうな、街路樹の一本にいたるまで、詳しい説明が出るんです。それが気になって、ストーリーを進めるののもそこそこに、いろいろな所を調べまわってしまうんです。謎解きはそれほど難しくはないので、行き詰まることはないでしょうが、アクション部分があるので、そこが少し難易度が高いかもしれません。アクションが得意な方にはそれほどでもないんでしょうが、苦手な方だと、きついかも。腕に自信のある方や、SF好きな方はどうぞ。


◆御神楽少女探偵団

 この作品は推理物です。神宮寺シリーズとは違って、明るくかわいい探偵助手の女の子の三人組が活躍する物語です。
 それでもストーリーはかなり本格的なので、ミステリーファンも大丈夫。そして、一風変わっているのが、その時代背景です。明治から大正にかけてのちょっとレトロな雰囲気の中で起こる猟奇的殺人事件。まだあまり科学捜査のない時代だからこその、トリックや、謎解きが面白いです。キャラクターも個性的で、三人組の表情を見ているだけでも楽しいですね。
  ストーリーは基本的にはコマンド入力で進んでいくんですが、特長的なシステムに「推理トリガー」というのがあります。人の話を聞いたり、場所を調べたりして、ここは重要だ、と思ったら、トリガーを引きます。正解ならば、重要度に応じてポイントが加算され、ある一定のポイント数がたまったら、推理の出来る情報がすべて集まったとみなされ、探偵が颯爽と登場して、事件を解決してくれるのです。ですが、トリガーの数が決まっている上に、どう考えてもこれは重要だとは思えないような所が、実はとても重要だったり、これは、と思うところが重要ではなかったりするので、なかなか難しいんです。このシステムのおかげで、推理をしている、という雰囲気が高まるような気がします。
 そして、続編もあります。というよりも、最初から、続編があるという設定だったんでしょうね。一作目はストーリーがかなりいい所で終わってしまっていますから。「つづく」なんて出た日には、もう。こんな所で終わるなんてありかー!というもんです。最初から前後編だと思って、両方お楽しみください。

■シミュレーション■



◆アンジェリークシリーズ


 この作品は、恋愛ものです。一応ジャンルは育成シミュレーションとなっていますが、そしてストーリーも世界の女王候補になって、惑星を育成するのが目的、となっていますが、実際の所は、恋愛がメインだと思われます。
 世界を支える女王の次期候補になぜか選ばれてしまった、ごく普通の女の子のアンジェリークが、守護聖という9人の男性の力を借りて、試験を乗り越えていく、という話です。普通のエンディングは女王になる、でしょう。しかしこのゲームはそれだけではない所がポイント。なんと守護聖さまとラブラブエンディングを迎えることも出来るのです。その場合、女王にはライバルがなることになりますがね。
  やっぱり女王の座より、恋でしょう。守護聖さまたちはみな美形ぞろいで、個性的。しかも親しくなると、かなり熱烈なセリフもバンバン言ってくれちゃいます。画面の前で悶絶してしまいそうになるほど…。声優陣も豪華ですし、美声でしかもセリフがそんなですから、女性にとってはたまらないでしょう。何作かありますが、順番にやったほうが、ストーリが分かっていいのではないでしょうか。それほどつながってはいないですが。パッケージを見て、素敵な人がいるな、と思ったら、買いですね。育成部分はそれほど難しくないですし、シミュレーションの苦手な方でも大丈夫です。毎日守護聖さまとデートをして遊びまくるというのもありですから。


◆Neo ATLAS


 この作品は、地図を作っていくものです。言ってみれば、ただそれだけ。
 まだ地球が丸いのか、世界はどうなっているのか全くわかっていない時代で、世界各地に勇敢な提督が、船に乗りこんで大海原に出てゆきます。あなたは、その提督のもちかえった情報をもとに、世界地図を作り上げることになります。もちろん今現在の世界とおなじものを作り出すことも出来ますし、全く違う形にしてしまうことも出来ます。提督が発見する大陸には、アトランティスやムーなどといったものから、全く存在しないでたらめな大陸もあります。それを信じるか信じないかは、あなた次第。信じれば、それが現実となるのです。新大陸を発見すれば、そこには街や村もありますし、不思議な遺跡があったりもします。そこを探検すれば、秘宝が見つかることもあるかもしれません。新しい土地には見た事も無いような産業や、農作物が育っていることもあり、それを輸入して、利益を得ることも出来ます。
  提督が船で新大陸を発見した時は、わくわくしますし、せっかく見つけたものは信じたくなります。何度行っても何もないこともあるんですから、やっと見つかった大陸は、どんなに変な形で、ありえない所にあろうとOK!と言ってしまいたくなります。なんでもかんでも信じてしまうと、こんな世界でしたか?などと怒られることもありますが、どんな世界にしてもいいので、自由に地図を作っていってください。


◆ぼのぐらし


 この作品は、「ぼのぼの」という漫画の世界の住人になれるシミュレーションです。「ぼのぼの」が好きな人はもちろん、全く知らない人でも、可愛い動物たちと出会うのはとても楽しいと思います。
 主人公(あなた)は、ぼのぼの(という名前のラッコです)たちのすんでいる世界に迷い込んでしまいます。そこにはシマリスやフェネックギツネやプレーリードッグなどのかわいい動物たちも住んでいますし、ヒグマもいれば、ちょと憎たらしいアライグマもいます。彼らに話を聞いたり、なでたり、たまには殴ったりもしながら、仲良くなってゆくと、イベントが起こることがあります。しかし、ほとんどは、のんびりとした彼らの生活をながめるのが中心で、彼らは主人公のことなど全く気にせず、普通の生活を送っています。
 「ぼのぼの」が好きな方ならば、彼らが動いたり、しゃべったりするのを見るだけで楽しいのではないでしょうか。「ぼのぼの」を知らない方も、こののどかな世界を味わうだけで、何だか心が安らぐ感じがするのではないかと思います。特にストーリーはありませんし、すごいイベントも起こるわけではなく、ただ、ぼのぼのたちと生活する、というのがメインなので、ずーっとやっていると退屈なゲームかもしれません。ただ、ちょっと疲れた時に、ほっとできるソフトなのではないでしょうか。性格診断なんかもついていますし。

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